第12話 逃げる必要がある時に
逃げる必要がある時に限って、逃げ込める部屋がない。
這い出てきた亡霊スタッフから逃げるために廊下を疾走しているけど、横にある部屋は全て封鎖されていた。
手をかけてみたけど、まっったく無理。
釘打ちされていて、びくともしない。
焦るし、怖ぇ!
演出、よく考えられてるな。
長い廊下がある区画を選んで、この罠をしかけたのだろう。
穴から這い出てきた亡霊から逃げるために、さらに夜の廃墟を疾走。
階段を上がって二階へ登っていった。
「ぜぇ、はぁ」
心臓ばくばく言ってる時に走ったから、結構疲れた。
肩で息をしていると、女の子が「大丈夫ですか」と心配してくれた。
ありがとう。そして、その優しさを見習え、俺の友人。
で、抗議の目線を送ってみるが、その友人は周囲を見回していた。
視線を追いかけてみると、「うわっ」と僕の口から悲鳴がもれる。
あたりに赤い塗料みたいなのがぶちまけられていた。
ここで惨劇があったという設定なのだろう。
女の子は「掃除大変そう」とか言ってる。
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