灰色ならざる日々

@aminotori-chang

第1話

鳴かず飛ばずだ安全運転だ、ベタだ無難だステレオタイプだ。

そのような言葉ばかり投げかけられて生年15までまかりなった私ですが、こんな何の変哲もない人畜無害な少女へとなってしまったのは、何か私に変革を起こさざるを得ないような決定的な出来事。

例えば青春汁だらだら流したような部活や、トマト汁流して殴りあった親友などが無かったせいでここまで落ちぶれてしまったのです。


でもきっと、明くる日の入学式ではきっと劇的な出会いが訪れてわたしをこの窮地から救ってくれるのです。

ぐんない。


〜〜〜


私がホームで待っているとそのうち、緑色の帯を持った電気で動く鉄の塊が、のろくさとこちらへ滑ってきました。

夜余計なことを考えていて遅く起きてしまい、気が急いてしまっていた私は、その電車に書かれた文字も録に確認せず、乗り込みました。

ちなみに乗らないといけなかった電車は白い色で各駅停車と出ているもので、私が乗った電車は赤い色で特急と書かれた電車です。


がーん、でした。

きっと私は初日から遅刻者のレッテルを貼られてしまい、来たるべき劇的な出会いの相手からも見放され、中学と同じような灰色の日々を過ごすのでしょう。

そんな後暗いことを考えていたら、我らが学び舎(予定)の真っ白でこじんまりとした校舎が車窓から恐るべき速さで過ぎ去っていきました。

「あぁ・・・」

そして息つく間もなく次の駅に付き、私は目的のそれとは違ったホームに投げ出されるのです。

私は一人うなだれて学校の方へ向かう電車が来る時間を示す電光板を探すため、当たりを見渡すと、同じ側のホームに同じ制服を来た女の子と目が合いました。しかしその女の子は同じ色のリボンを付けては居なく、その事は彼女が先輩である事を示していました。

そうして、彼女に視線を送っている内に、その視線に気づいたらしく、彼女は私の方に向かってきて、顔をずいと近付けてきて言いました。

「やぁやぁ、1年生かい?」

近くで見て分かったのですが、この先輩かなり整ったお顔をしてらっしゃる。。。

その美しさにたじろいでいると、先輩は重ねて言いました。

「残念ながらこの制服の学校は一つ前の駅なんだなー

しかも各停で遅刻確定!」


「ぇ・・・私初日から遅れちゃうんですか・・・?」

ふと嫌な気が背中によぎりました

「いや?ここで降りてちょっと早めに歩けば遅刻は免れるんじゃないかな?

校則違反だけど。

一緒にこっから歩くかい?」

初日から校則違反とは気が乗りませんが、遅刻と天秤に乗せたら軽いものでした。

「そちらが迷惑でないなら、お願いします」
















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