銀河鉄道小辞典
猫目 青
ケンタウロス祭
七夕やお盆がモデルといわれているケンタウロス祭は、銀河鉄道の序盤、ジョバンニが住む町で行われているお祭りです。ケンタウロス祭はくり抜いたカラスウリに光を灯して川に流すお祭りがあります。そのお祭りにカムパネルラはクラスメイト達と共にいくのですが、活版印刷所で働いているジョバンニは、お祭りにいくことすらできません。その上、彼はカムパネルラと一緒にいたクラスメイトのザネリに父親のことを馬鹿にされ、深く傷つくのです。そんなザネリをカムパネルラは諫めようともしませんでいた。
親友であると思っていた彼から冷たくされたと思ったジョバンニは、天器輪の見える丘の上から汽車を眺め、どこか遠くに行きたいと願うのです。
カラスウリが作中に出てくることから、ケンタウルス祭がおこなわれているのは八月の中旬ごろと考えられます。また、作中でお祭りに夢中になっている子供たちが放つ言葉、「ケンタウルス、露を降らせ」は八月の中旬に見られるペルセウス座流星群のことを示しているともいわれています。
また銀河鉄道の夜にも作中にも、ケンタウルスは時計店のディスプレイの一部や、銀河鉄道に乗っているジョバンニたちが目撃する鶴を打つケンタウルスなど、物語の至る所に登場します。
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