第19話 SS 安達と斉藤
俺の作った夕飯の後、何となくテレビを付けたら、プロ野球のクライマックスシリーズがやっていた。
ヤベ、思い出すかな?
出来るだけ斉藤が思い出さないように、野球の話は避けていた。
他の番組に変えようとリモコンを手に取る。
「…安達はもう野球やんねーの?」
「…あ?あぁ…」
気付いてなかったのか?それとも俺が話すの待ってたのか?どちらにせよ、斉藤の表情は読み取れない。
「俺、肘やっちゃったんだよ。肩から上に左腕が上がんねーの」
外野手が、ボールを掴む腕が上がらないのは致命的だ。ぐるぐると腕を回して見せるも向ける笑顔は虚しく空廻る。
「…安達が野球やってる姿、見たかったな」
ポツリと呟いた言葉に嬉しくなる。
こういうところが本当に可愛い。
頭をクシャクシャと撫でると手を払いのけられる。そんな反応も可愛い。
斉藤に嵌って抜け出せそうにない俺はそろそろ重症かも知れない。
(モデルキャラわかっちゃいましたね。改悪すみません)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます