転生された俺は最強の剣士の孫!?

星田 レイ

第1話 最弱の俺と最強の剣士

 こんな世界なんて消えちまえばいいのに……

 日々繰り返される日常、周りからの視線、勘違い

 たのしくない……


(やっと、終わったねー!)

(ほんとに疲れたー!)


「なーんて、こんな会話が出来るだけでも有りがたいのにほんと、うんざりだ…」


(ねぇー、ねぇー、あいつきもくない?)

(なんでずっと、みてるの?)


「はぁー、どうでもいいや帰ろ。

 とりあえず、食材でも買うかー、

 確か、人参、牛肉、あとーー、……なんだっけ?」と俺はいつものように買い物を進める


すると……


(キャーーーーーー!)


悲鳴?


 俺はゆっくりと振り替える、そこには刃物を持ち高ぶった表情で刃物を振り回している、男がいた、

「俺はこんな世界つまらねーーんだよ!ぶっ壊してやるー!しねーーーー!」

 男は声をあらげる。

普通なら焦って自我を失うが

 俺は何故か共感ができた…冷静だ…

「俺と一緒の気持ちの人間、でも何かが違う

失うものがでかすぎる」


 俺はうつむいたまま、ボーーっとしてしまった…

 すると…

 あの男が急に女性客の方に刃物を向けながら走っていった。


 やばい!ダメだ!


 ふと、頭に思い浮かんだ……


「りゅーた、お前は自分の生きたいように生きなさいでも、人を傷つけるのは絶対にしないこと、周りからどんなこと言われても、人を守れる人になりなさい」


 母さんの言葉だ…

でも母さんはもういない、俺がまだ10歳くらいのころ亡くなってしまった。

気がつくと涙が頬を降りる


(大丈夫だよ、りゅーた。)

この言葉のせいか俺は何か強い衝動にかられてしまい、体が急に飛び出してしまった、無意識に女性客を押し倒し、俺の体に刃物が刺さってしまった。

 それでも何かどうしても助けたくなった、

「しゃらくせぇーーーー!」

俺は男の顔を殴りとばした。


男は倒れたが俺は限界はきていた。


 グッ…ハァー、ハァー


(大丈夫ですか!しっかりしてください!)

「もうだめだ、母さんごめんよ俺、全然恩返しできてねーや」

母さんが生きている内に何かしたかっ……


 

 俺はゆっくりと目を閉じた……

完全に命が尽きてしまった……



(ぼうずーー、ぼうず!)


 !?

「ここは!、俺は一体!なにを!?」

 俺は自分の体を激しく触る

 ふと、顔あげるするとそこには片目に傷があり、体つきがしっかりついている男がいた


「あなたは一体?」


(おまえー!恩人の名前も知らねーのか!)


「そりゃーそーだろ、俺にとっちゃー今初めて会ったばっかりだっつーのに…」


(まーいー、俺はこの国の剣王として選ばれた)

 カイトだ!

は?どいうことだよ……おれ、死んだよな?

もう、めちゃくちゃだ

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