登場人物紹介(第2章まで)
●クリスと愉快な仲間たち
クリストハルト・フォン・アウエンミュラー
主人公。愛称クリス。ガリアクス帝国の貴族アウエンミュラー侯爵家の次男坊。第3章開始時で肉体年齢は14歳強。
21世紀の『日本が戦争に巻き込まれた』世界線から転生して――させられてきた元軍人にして、『勇者』ではない『使徒』と呼ばれる存在。
性格は外向的かつシニカル。生来の中二病により、内心まで含めて軽口をやめられない。ボケるくせにツッコミが割と得意な万能型。
中二病のまま軍隊に入ったら何故か特殊部隊に放り込まれてイロイロやっていたため、個人携行火器ならだいたい扱える上に、狙撃も通常のライフルならそこそこにこなせる。航空機以外の運用も少し知識がある。
実家の領地で能力を使った地球知識の伝達と、銃器関係の開発を間接的に担当(アドバイザー程度)している。
創造神から与えられた能力は、『地球の物質を魔力を消費して取り寄せる』召喚系能力。別名『お取り寄せ』。
サダマサに地獄のシゴキを受けたため、刀をメインに白兵戦能力もかなり高い。最強系主人公ではないけれど、培ってきた技能や『お取り寄せ』、それと頭脳でカバーしていく。
軍隊生活で希薄になっていた人と人との関りに、異世界で再び触れることに。そのため、家族と仲間を守るためなら非情な手段も辞さない。
世界の背後で蠢く様々な思惑により、強制的に歴史の表舞台に立たされつつある。
サダマサ・クキ(九鬼定正)
物語の鬼札のひとつ。さよなら人類代表。第3章開始時で30歳くらい。
地球から転移してきたため、帝国には黒髪黒瞳の珍しい風体。着物姿を好み江戸時代の武士のような恰好をしている。浪人風『転移者』。
21世紀の『日本が第二次世界大戦で敗北しなかった』世界線から転移して来た。
完成された武を追求するあまり、社会では生きていけない剣鬼となりかけていたところ、何故か異世界へ転移する。
異世界に転移してきてから旅をしており、その過程で世界を見て来ており、神魔竜とも友誼を交わすに至る。
旅の中でたまたまクリスと出会い、そのまま侯爵家への居候兼剣術指南役となる。
異世界では適度に刀を振るえているからか、生来の竹を割ったような性格を見せており、諧謔も解する兄貴分ポジ。
チート能力はなし。というか、存在がチート。
作中での出来事にはあまり関与していない。傍観者?
ショウジ・イマムラ
『勇者』のひとり。巻き込まれ系男子。第3章開始時で17歳くらい。
神託の預言よりも早く作中世界へ転移してきたイレギュラー『勇者』。
その存在を教会に利用されそうになったが、なんとか逃亡に成功。潜伏をしている最中にクリスと運命の出会いを果たす。
元々秀麗と言える顔立ちをしていたが、潜伏生活とその後のクリスとの行動によりワイルド度が上昇して見た目肉食系イケメンにクラスチェンジしている。
現在一人分の『勇者』を喰らった『神剣』を保有している。
否応なく世界の動きに巻き込まれるであろう人物。苦労系『勇者』。
イゾルデ・フォン・アウエンミュラー
クリスの妹。1歳差の年子。第3章開始時13歳ちょい。
金髪碧眼揃いのアウエンミュラー侯爵家でも特に美しく、プラチナに近い金色の髪と白磁の肌を特徴とする美少女。
クリスに対して異様に懐いており、挨拶をタックルで代替するアタッカー系妹。
魔法の素質に優れる。サダマサからの教えにより格闘術も得意。
世界一危険な妹の座を不動のものとしている。
ベアトリクス・フォン・エンツェンスベルガー
ヒロインのひとり。ガリアクス帝国の貴族エンツェンスベルガー公爵家令嬢にしてクリスの婚約者。第3章開始時16歳ちょい。
クリスとサダマサが竜峰アルデルートを訪れた際、盗賊らしき連中に襲われていたところを助けられ、それを契機にクリスに惹かれるようになる。
婚約に関しては、クリスを帝室派に取り込むための政略結婚という位置づけだが、本人にそんな意識はなく自分の意志でクリスの傍に居たいと思っている。
ワガママではないが自己主張がやや強めで、クリスの横に立って戦いたいという思いから、サダマサからは格闘術を、クリスからは銃火器の扱いをそれぞれ教わる。
クリスのスポッターを務めるなど狙撃の才能がある模様。
現在、公爵領で領地の経営補佐を務めている。
ティアマット・ウシュムガルド
ヒロインのひとりにして鬼札のひとつ。愛称ティア。年齢は不詳。いいね?
作中世界で最強の種族のひとつとされ、星の趨勢を見守る最高位竜『神魔竜』にして、竜峰アルデルートを治める五氏族ウシュムガルド族族長の娘。
身長170㎝を超える細身の長身ながら局所的に豊満なボディを持つ見た目はヒト族換算で20歳ほどのチートドラゴン娘。クリスとサダマサのプロデュースにより着物を愛用することに。
着物や装飾品は伝統工芸品の一種なので、クリスの魔力を枯渇寸前まで追い込んでいる浪費系ヒロイン?
単身で人類圏を滅ぼせるだけの力を持つ歩く大災厄でもある。
クリスの様々な面を見せる性格に興味を持ち―――というよりも一目惚れして同行することに。いいのかそんなんで。
ショタコンのケがあるようだが、それ以上にクリスが大好き。ボディタッチというかスキンシップが多く、クリスの貞操の危機。やめろーショ○カー!
クリスが何をこの世界にもたらすかを間近で見るため傍観者2号となっている。ただし、クリスに何かあった日には世界は災厄に見舞われることが確定している。
ヘルムント・フォン・アウエンミュラー
ガリアクス帝国貴族アウエンミュラー侯爵家当主。クリスとイゾルデの父。
元冒険者志望だったが傾いたアウエンミュラー侯爵家を立て直すために夢を諦めた過去がある。侯爵家の立て直しをほぼ単独で成し遂げた辣腕家にして苦労人。
ハイデマリーと恋愛結婚し、二男一女をもうけた。
子どもたちに理解があり、それぞれの人生を尊重している。
クリスから転生者であることを打ち明けられると同時に今後辿る可能性のある社会の変遷を聞いており、その傾向は尚更強まっている。ただし嫡男のレオは例外である。
ハイデマリー・フォン・アウエンミュラー
ヘルムントの妻。クリスとイゾルデの母。
元々はある伯爵家の令嬢だったが、ヘルムントと恋愛結婚。その物腰の柔らかさと優しい人柄で夫を支える最強クラスの包容力を持つ。クリスの素性についてもどこか気付いてるフシがあるが、周囲の環境を見て自分の出るべき所ではないと思い触れずにいる。見守る系の愛を体現している菩薩系母さん。
レオンハルト・フォン・アウエンミュラー
クリスとイゾルデの兄。アウエンミュラー侯爵家嫡男にして次期当主。そこそこイケメンなのだが、作中でまるで出番がない。
婚約をクリスに先を越されて悔しがっている。次期当主として領地で奮戦中。
ブリュンヒルト・フォン・アウエンミュラー
クリスの叔母。ヘルムントの実の妹。ヘルムントとは一回り近く齢が離れている。
帝国聖堂騎士団の序列七位にして二つ名『雷炎』。その設定が生かされる日はいつになるのやら。長い間帝都駐在だったが、イゾルデの誘拐を受けて侯爵領に滞在することに。クリスとイゾルデの帝都行きに合わせて騎士団本部へ戻った。もうちょっと出番欲しかった人。
●侯爵領の人とか
ウーヴェ
ドワーフ。サダマサが旅の途中で知り合った一族の若手。
若手が若手に見えないのが成人ドワーフの例に漏れず、髭面により年齢不詳。人間換算で20代らしいが見る影もない。仕方ないね。
クリスに一族ごと招聘され、銃器を始めとした地球の工業製品に強い興味を示す。
銃器開発で頑張ってる。ウイスキーが最近のお気に入り。
トリガーハッピーの前科があるように酒癖がちょっと悪い。だらしないね。
●帝国貴族
アルトゥール・フォン・クラルヴァイン
ガリアクス帝国貴族クラルヴァイン辺境伯家当主。
帝国を二分する勢力とも言える貴族派の首魁。エルフの国家である『大森林』への侵攻を企てていた拡張論者。
元軍人であり優れた身体能力と頭脳を持つが、愛国者であると同時に自身の利益の追及も忘れない梟雄とも呼ぶべき男。
第1章終了時にティアが領地付近を飛んでいたため、西方を警戒すべく領地に引きこもることになってしまい、知らずの内にクリスの策に踊らされた。
第3章から国政に復帰。強硬論は健在。
●聖堂教会
ケストリッツァー大司教
聖堂教会の大司教。老齢に足を踏み入れた柔和な物腰の好々爺然としているが、実際はかなりのやり手。
主流派でこそないが、本来の清貧な教会の形を取り戻したい一派に属する。
敵対派閥の『勇者』を使った浸透工作時に影を派遣して様子を探るなど老獪さも持っている。
クリスを使って政敵であるビットブルガー大司教を始末した。その際に火縄拳銃(欠陥品)を裏取引で入手している。
帝国駐在の聖堂教会の地区責任者だが……?
ビットブルガー大司教
聖堂教会の大司教。僧籍若手代表にして名門の出身。優男系亜麻色の髪のクズ野郎。20代後半。
最年少で大司教となり、教会の影響力を高めることを目的とする革新派に属し『勇者』シンヤを使い帝国への浸透工作を計画する。
その過程で間諜と勘違いしたクリスにちょっかいを出して『勇者』を喪失。その責任を取らされ帝国駐在を解任。本国召還を受ける。
後ろ盾がなくなったところで、クリスたちにお礼参りを喰らい自殺に見せかけ殺される。
フラヴィアーナ・ディ・ラヴァッツィ
聖堂教会の尼僧。神託の巫女のひとり。禁欲に中指を立てるような尼僧服を着ている。
枢機卿フランチェスコ・ディ・ラヴァッツィの娘。
クリスに謎の神託を告げた謎の多い人物。
シンヤ・カザマ
『勇者』のひとり。第2章時で15~16歳。
神託の預言よりも早く作中世界へ転移してきたイレギュラー『勇者』。
容貌は、かわいい系といえば聞こえは良いが同時に気弱にも見えるため、地球では自己主張が弱かったこともありイジメられていた。
地球時代の生活により鬱屈した感情を抱えていたため、英雄願望が強かった。そこを見透かした教会に御輿を担がれ、『勇者』として利用されることに。帝国への浸透工作の中核を担う。
逃亡したショウジの『神剣』を喰らってますます調子に乗り、間諜と思い込んだクリスを殺そうとするも返り討ちに遭う。そして復讐を果たそうと無茶をして射殺される。
まぁ、童貞卒業できたからよかったんじゃないだろうか。
イリア
獣人の少女。元『勇者』シンヤの所有物。年齢16歳くらい。
北方の戦争で捕虜となり戦争奴隷に。そのまま教会に間諜候補として買われ、タイミング良く現れた『勇者』の従者としてあてがわれた。
隷属の首輪により、自分の意志は一切通せぬ生き地獄を味わっていたが、クリスに殺されかけた上に奴隷から解放されるというショッキングな経験をしている。
故郷には戻れないため、アウエンミュラー侯爵家専属の間諜として契約を結ぶ。
クリスへの感情は殺されかけヒト族なのもあって複雑だが、恩義は強く感じている。忠犬ポジ。クリスへの色恋的な好意はほとんどない。
ショウジには少しだけ惹かれている……?
●その他
『創造神』アルサス
クリスを作中世界に送り込んだ神を名乗る人物。謎だらけ。
『勇者』を定期的に異世界から召喚し、世界を『勇者』主導で人類が席巻できるようにしているらしい。
今回の『勇者』召喚に先駆けてクリスを送り込んだ。ショウジとシンヤについては不明。今後の『勇者』が本命らしいが……?
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