Chakkari Musume

Chakkari Musume

彼女はいつも怒っている。

どうしてあんなブサイクな子があの人と一緒に帰っちゃうのよ！

おとなしいフリして裏では無茶苦茶やってるくせに！

僕には彼女の言わんとしている事がいまいち分からない。

「ああいうのをチャッカリ娘って言うのよ！」

ん？　チャッカリ娘？

みんなでいる時はおとなしそうにしてるくせに、目を付けた男を見つけるとこっそり彼がトイレにいくのをつけて行って「今晩抱いてください！」みたいなはっきりした事を言う女の子の事らしい。

そんな事ができない彼女は場を盛り上げるだけ盛り上げて、いい男をみんな持ってかれてしまう。

「本当にチャッカリ娘にはムカツクわ！」

そうやってコンパの後に僕に電話してくる彼女はいったいなんなんだろう？

結局僕の部屋に来ていつも通りの事をして彼女は呟く。

「私だってちゃんとした彼欲しいのよ・・・。」

僕にとっては寂しくなるけれど、彼女にはちゃんとした彼ができて欲しいと思う。

「あなた私の事、魅力的だと思う？」

「正直言うと下半身的にはかなり魅力的だと思う・・・。」

「じゃあ、上半身的には？」

「・・・・・・。」

「私のどこが悪いのよ！」

いきなり聞かれても分からない。

ただお付き合いはしたいと思わない。

「どこも悪くはないと思うけど・・・。」

「じゃぁ、私とちゃんと付き合ってよ・・・。」

「え？？？それは・・・。」

「結局みんなそうなんじゃない・・・寝たいくせに付き合いたくないのよねぇ～。」

「・・・・・・。」

「結局男はみんな彼女みたいなチャッカリ娘に持ってかれるのよ・・・。」

彼女の中の苦悩はまだまだ続くらしい・・・・・・。