Self-destruction

Self-destruction

僕は自虐的な人間が大嫌いだ。

だから太宰治も読まない。

尾崎豊も聴かない。

フランス映画だって観ない。

自虐的な人って言うのは僕から見るとどうも自分で自分に酔っているところがある。

わざわざ雨が降っているなか傘もささないで彼の所に行く。

名前も聞いたことがない強いお酒をショットで飲む。

好きでもない男と寝てみる・・・・・・。

「ごめんなさい、こんなつもりじゃなかったの・・・。」

じゃあ、どんなつもりだったのだろう？

「チョットだけ自分を傷つけてみたかったのかも・・・。」

自分を傷つけたいなら僕じゃなくてナイフを使ってくれたらよかったのに・・・。

「でも、あなたには感謝してるわ・・・。」

結局みんな悲劇のヒロインやヒーローを演じてみたいだけなんだと思う。

でもそれは同情を買ってるようにしか見えない場合が多い。

終って１分もしないうちに謝られて、その２分後には感謝される。

あまり気分が良いもんじゃない。

「こちらこそ、ごめん・・・。　傷ついている君を放っておけなくて・・・」

思ってもみないことを口にしてみる。

ここでだいたいの悲劇のヒロイン達は泣く。

そしてお約束の台詞。

「やさしいよね・・・。」

自虐的な人間は大嫌いだけど、一つだけ良い所がある。

それはほとんどがみんな同じタイプだ。

付き合う方としては考えている事を読みやすいだけに付き合いやすい。

あっ、もう一つ良い所があった。

自虐的な子にはいい女が多い・・・・・・。