第4話 クラスメイト

 学校での休み時間、クラスメイトが話しかけてきた。私は愛想笑いを作り、窓から、その女子生徒へと目線を移した。他愛のない会話をしたのち、彼女は去っていった。私はぼんやりとその子の後姿を眺める。その子は女子の輪に入るとにこにこと笑いながら何かを話していた。

 …くだらない。どうせ大したこともない話をしてるくせに。最近の友人関係なんてSNSの延長上でしかない。嫌われないようににこにこ笑って取り繕うだけでしょ。本音で会話もしない友達と一緒にいる意味があるのか、全く分からない。

 私は呆れた目線を窓に戻した。やっぱり外を見てると落ち着く。昼間ののんびりとした穏やかな街の空間は落ち着く。あーあ、学校抜け出したい…。

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