第42話 2度目の誘拐④

 私はこの場所で一人になった。先ほどの男がどこかに電話をして、ここで少し待つように指示された。私はその指示に従っている。従っていると言ったものの縛られて身動きが取れない今、従うしかないのだけども。


 なんで、こんなことになってしまったのだろう。


 私は何が原因でこうなったのか分からない。それに…キスされたしまった。好きでもなんでもない男にだ。

 それはとてもショックで佐阿くんに顔向けできない。

 私が落ち込んでいると男がまた知らない2人をつれて戻ってきた。

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