第38話 西川さんは…③

 憲と佐阿が悪西川さんの事で口論している中。悪西川さんは口を開いた。


 「わかった。戻ってもいい。そのかわり最後に佐阿君。私とデートしてくれない?」


 悪西川さんはもっと佐阿の事が知りたくなった。だから、デートに誘う事にしたのだ。


 「いいけど。普通のデートだよな?」


 「…普通のデートだけど。あっもしかして今日みたいな事する?」


 「するわけないだろ!」


 俺のことをからかう悪西川さん。


 「それじゃあ。また、デートの日程は電話するから」


 俺の返事を待たずにして帰っていった。部屋には憲が残っていた。

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