第30話 二重デート②
「じゃあ、早速あれ一緒にやろ」
鈴が指さしたのは金魚すくい。
「おっ。美人さんだねぇ〜。お連れさんは彼氏かい?」
金魚すくいの屋台のおっちゃんが鈴に向かってそう言った。
「いやー。生意気だね。こんなにも浴衣が似合う美人さんとお祭りデートなんて」
彼女ではない。と俺が言うより先に鈴が口を開いた。
「彼氏じゃないです。けど、私はいつか彼氏になって欲しいと思っています」
「…いい話じゃねぇか〜。サービスでポイ一個無料だ」
どう言う訳か無料でポイを鈴は受け取っている。そのポイで沢山の金魚を取っていく鈴を見て金魚すくいのおっちゃんの顔がやらかしてしまったという顔になっていった。
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