第26話 訪問者が多い日④
「それで、佐阿くんはこの高校に進学して来たんでね」
「うん。俺は弱虫で逃げて来たんだ」
「何言ってるの?佐阿くんは私を助けようとして誘拐犯と戦ってくれたりしたじゃない。佐阿くんは弱くなんてないよ」
俺が弱虫発言をしたらすぐに西川さんが否定してくれたが違うんだ。俺は心が弱いんだ。
そんな話をしている中、インターホンが鳴った。
妹が出てくれたが「さくまにぃの友達だって言う人が来たよ」と言われ玄関に行くとそこには夏季がいた。
「実はさっき泣いている女性がいて話を聞いたら、多分お前の事でそれが本当なら一発殴ってやろうと思って来た」
夏季は俺を睨む様にこっち見ている。その顔はまさに鬼の形相だ。
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