第27話 泣かした理由①(by菜野 鈴)

 私が泣きながら走っていると手を掴まれた。

 全く知らない人だった。

 

 「すいません。どうかされたのですか?」


 見た目は少しチャラい同い年くらいの人だったが丁寧な喋り方で尋ねて来た。


 「な、なんでもないです」


 私は腕を振り払って行こうとしたが、知らない人は手を離さずに。


 「あったばかりですが、泣いているあなたの事が心配で止めたんです。あなたが泣いている理由を教えて下さい。僕で良ければ出来る限りの事をします。だから…」


 知らない人は必死にそう言ってくれた。

 私この人に相談に乗ってもらう事にした。

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