第25話 映画の中の台詞 4
キャロライン「やっぱりいけないわ! これは、悪いことよ! ニャルラトホテプだかなんだかしらないけど、そんなものに従って、こんなことをしてはいけない!」
パトリシア「へえ……不思議ね……」
キャロライン「何がよ!?」
パトリシア「血は繋がっていないのに、考えかたがサン・ジェルマンに似ているわ。ワタシがヘンリーにサン・ジェルマンの話をくり返し聞かせてきたから? それとも一定の割合でこういう人間って生まれてくるものなのかしら?」
キャロライン「わたしは……普通よ!」
パトリシア「え?」
キャロライン「人間って、こういうものよ」
パトリシア「そう……なの……?」
キャロライン「そうよ!」
パトリシア「そうね……言われてみれば……そんな資料を見たような気がするわ……資料……?……どこで……?……いつ……?」
キャロライン「ルイーザ? あなた、何を言って……」
パトリシア「ワタシはパトリシアよ!! ……そう。ワタシはパトリシアのはず。父はトーマス・ピークス。母はイザベラ・ピークス。スーザンという幼なじみの友達が居た。それで間違いないはず。なのに何? この違和感……」
キャロライン「えーと……パ、ト、リ、シ、ア……?」
パトリシア「ああ、キャロライン、あなたそんなにのんびりしていられる状況じゃないわよ? 自分の手ぐらい見えるでしょ?」
キャロライン「え? えええええー!?」
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