第12話
森は命を
光が大地に届き
命の循環を促す
朽ちた木々は寝床となり
盾となり食糧となる
降る雨を腐葉土は受け止め
大地の奥深くへといざなう
ひとしずくひとしずく
抱えきれなくなった水が
あふれだし広がる
低くなる地面につられて
流れ出して行けば
川となって命を
泳ぐ命は森を抜け平野を進み
湖も沼も越え海へ
季節がくればさかのぼる
命の循環があり
積もる雪を眺めるものの口へと至る
森は穏やかな顔のまま
眠りにつくものを守り襲い
ただ静かな巡りをたたえて
そこに在るだけ
恵みを得ようと立ち入っても
何も言わずにただ在るだけ
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