※
いつもなら笹原に会える筈の金曜日。
透はバイト先である居酒屋の厨房に立っていた。
忙しなく動く店内に、
休む暇なく注文が入る。
どちらかと言うと暇な筈の刺場だけど、他の場所のフォローに回ったりして何かと忙しい。
(そろそろ限界、かも…)
同じバイトの一人がバイクで事故って週末のバイトが足りない。
どうしても、と頼まれ断る事も出来ずに3週間。
会えない時間が増えるにつれ、上手く眠れない日も増える。
不安で押し潰されそうになる。
電話で、メールで連絡はするけれども
温もりが欲しい。
笹原の体温を感じたい。
なんて柄にも無いことを考えるくらいに笹原は透の中で大きな存在になっていく。
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