でも晴樹は亮弥を諦め切れなくて




その思いは少しずつ、歪み始めた。








(…晴樹は、)






晴樹は、






亮弥の代わりに透へと気持ちや想いをぶつけ、晴樹への自分の邪な想いに気付き始めていた透はそれを受け止める。








晴樹と透が身体を重ね合わせるのに時間は掛からなかった。








(代わりでも、良かったんだ)








無邪気で素直な亮弥も、そんな亮弥に一途な想いを抱いている晴樹も






傷付けたくはなかった。








その時は、傷付くのは自分だけで良いと思っていた。

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