二度目は必然
彼を避けるためには学校へと行かないことが一番の得策なのかも知れない。
でもそういう訳には行かないのは、単位の問題とバイトがあるからだ。
留年なんかしたら、折角決まった内定も取り消しになってしまう。
透が取れた行動は、暫くあの朝の時間帯を避ける、ということと3両目には乗らない、の二つだけでしかなかった。
少し時間を置いて見ると段々と冷静に考えることが出来るようになる。
それがさらに透を困らせる。
あの彼の強姦じみた行為を責めて居る訳ではない。
逃げ出そうと思えば、逃げれたはずだ。
大声を上げるだけでも彼の腕からは逃れられただろう。
誘いにのったのは俺だ。その思いが強かった。
(…結局、)
(忘れられないのか…)
彼と一瞬でも重ねてしまった相手。
透は、そのことに激しく動揺し、自責の念にかられ、後悔していた。
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