『君も僕も←え?』


凛「パカラッ、パカラッ」


マリ「速く走れないのならお尻叩く!」


凛「そんなバッチィとこ触っちゃダメだよ!」


熱「もう限界だぜヒヒーン!!;」


ナル「──あら、面白そうなものに乗ってるじゃない」


マッ「マリマリも楽しそうですね……」


熱「Σ富士子すわん!!!!」


マリ「Σモルモル!!!!」


凛「……イヤな予感」


ナル「富士子にも乗せなさいよ。よっこいしょ」


熱「ヒヒーンッ!!!! 充電完了だぜい!!!!!!」


凛「Σ痛っ!! このぉ……主人を落馬させるなんて……!!」


マッ「もうすぐ実験のお時間ですよマリマリ……」


マリ「はーい♪」


凛「ああー!! 私の真理ちゃんがぁ!!」


ナル「さあ! 早く食堂に向かいなさい!!」


熱「了解だぜ富士子すわん!!!! ヒヒーン!!!!」


マッ「今日の実験はいつもより楽しいですよ……」


マリ「わーい♪ じゃあ実験室まで競争だね! レディ~GO~!!」



凛「…………」








凛「孤独だ……」


王「僕がいるじゃないか」


凛「幽霊みたいに現れないでください」


王「驚かせようと思って」


凛「マッケンさんのせいで慣れました」


王「それは残念。……ところで、今時間ある?」


凛「ええありますよ、たっぷりと」


王「じゃあ、ちょっと手伝ってくれないかな?」


凛「何を?」


王「中庭の大きな木に飾りつけをするんだ。もうすぐクリスマスだからね」


凛「お兄さんもそういうの気にするんですね」


王「母さんに頼まれたんだ。本当は正生徒会のみんなでするつもりだったんだけど、みんな忙しいみたいで……」


凛「そうですか……(忙しいっていうか、二人は死んでたし二人は遊んでるだけのような……)」


王「だから、僕達で綺麗なクリスマスツリーを完成させよう!」


凛「まぁ、別にいいですけど。お兄さん一人にやらせたら怪我しそうですし」


王「ありがとう! やっぱり君は優しいね」


凛「フフン、これでも元優等生ですから(本当はママにあれこれ言われるのが嫌なだけだけど)。せっかくなので、てっぺんにお兄さんを縛りつけてあげますよ」


王「そ、それはちょっと……;」


凛「学校のシンボルとして輝くのです!」


王「シンボルは、僕なんかより君のほうが似合うよ」


凛「えっ!! 妹を貼りつけの刑にする気ですか!? なんてサディスティックな変態!!」


王「君には言われたくないよ;」



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る