第9話 グラーツへ
「マリちゃんさー。ウィーンにアパート2週間借りるっていうから、ウィーンにずっといるのかと思ったら、かなり移動するんだね・・・。」
私の組んだ旅程は、牧子はざっくりとしか知りません。レンタカーを借りて2泊3日の旅にでることと、湖上オペラのチケットを取ったことと、ウィーンから他の国に移動することを知っているぐらい。
なので、、列車でグラーツに移動することもアパートについてから知ったんですが、日程詰まりすぎて、ご不満の模様。
え?だって、私に好きに宿とって旅程組んでいいっていってたもんね?ね?
「うん。ウィーンのアパートは、そこに荷物おきっぱで楽に移動するために借りただけで、ずっとウィーンにはいないよ?手ぶらで移動するための荷物置き場みたいなもんだもん。」
「こんなに移動するって、ツアコンの私でもへとへとになりそうなんだけどマリちゃん大丈夫なの?っていうか、私こんなに移動多いと思わなかったから、へとへとになりそうなんだけど・・・。」
休暇をゆっくりウィーンで過ごすと牧子は勝手に思っていようで。想像と現実のギャップに不服ぎみ。
いや、旅程全部任せるって言ったの牧子だから!
と、牧子を黙らせたんだけど。
今思うと、この旅程ってかなり詰め込んでるから、よく私たちやり遂げたわ。
と、自分で自分をいま褒めたい気持ち。ついでに牧子のことも。
この時は、せっかくオーストリアに来たんだから、主要な都市は何個かは見よう!っていう、せっかくきた元をとるぞ!って気合しかなかったな。そういえば。
ということで、
ザルツブルク、ハルシュタット、リンツのレンタカーの旅で戻ってきた二日後には、グラーツへ出発です。
本日も、移動の日なので朝は早いです。(7時にアパートをでて列車に乗るために駅まで移動)
今日はアパートでご飯は食べずに、マイドリングという駅で、ケバブボックスを買い(ケバブあんど米のランチボックスです)、列車の中で食べます。
「なんか、アパートの近くにあるケバブ屋の方が、米うまいね」
とかなんとかいいながら、すぐに食べ終わり、なんだかんだいってたらグラーツ到着。
2時間半おしゃべりしてたらすぐ着きます。
グラーツの駅の隣にあるホテルなので、駅に着くと、ホテルを探す手間もなくスムーズにチェックイン。
2時からのチェックインだったんだけど、10時半に一応聞いてみたら部屋の用意が済んでいたのですぐチェックインできました。(たぶん、私たちがこのホテルを2泊3日で予約していたから、部屋の準備ができていたのかも?)
部屋に入って、荷物をといて、さて、ネットつないでいまから観光する場所の確認でもするか。とつないでみると、全然つながらない。
優先だけどつながる部屋って書いてあったのに!
友達が部屋からフロントに電話をすると、
「ネットつながらない?じゃあ、ロビーにパソコンあるからそこでやってねー。」と軽く流されたみたいで、は?となった私が、フロントで、部屋でネット使えるって書いてたからこの部屋借りたんだからなんとかしろ!と怒鳴ったら、部屋変えてくれましたー。
しかし、もう荷物ほどいたのに、まじで部屋の交換もいらつく。
部屋の移動に、ついてきた清掃スタッフも、私たちが荷物ほどいてあるのをみて、ため息ついてたけど、ため息つく権利いは私たちにあるんであって、おまえじゃねーよ。と私はきれぎみ。
まあ、こういうことはヨーロッパのホテルだとたまににあるので、宿泊サイトにWi-Fi利用可能の部屋。と書いてあるのならば当然の権利なので、部屋の交換を主張しましょう。
、Wi-Fiつながらないトラブル以降は、荷物ほどく前にまずは、Wi-Fiつながるかの確認してから、荷物をほどくことにしたけどね。それが効率的だから。
旅行者なのに、部屋でネット使えないとか、ありえん事態。
私は最近では、海外のホテルを予約する際には、「Wi-Fiが確実につながる部屋じゃないと困る。」と、ホテルにメッセージを送信しておくことにしています。(これかなりお勧めです)
後日、ロビーにあるイスに座って牧子と次の日の予定を確認していたら、他の宿泊者も、Wi-Fiつながらないんだけどー。とフロントにやってきていたので、ここのホテルはかなり怪しいと思います。
通常は、色々なホテルに泊まったけど、Wi-Fiつながる。と記載があって、つながらないこともそんなになければ、つながらない!とクレームすると、部屋をすぐ変えてくれるので。
ここは、なんか最初にWi-Fiつながらない部屋に案内して部屋変えろ!ってクレームする人だけ、ネットつながる階の部屋に移動させてる感満載だったのよね。
そして、私たちの見ているところで、Wi-Fiつながらないよー、とフロントスタッフに訴えたおじさんは、「そこのパソコン使って!」と言われ、素直に従っていました。
いや、部屋変えてもらえよ。当然の権利だろ。
でも、そのおじさんは見るからに気の弱そうなタイプだったので、そんな感じの人はWi-Fiのつながらない階の部屋に通されてそうだなー。と思ったのでした。
さて、本日泊まるホテルは、駅の真横で駅から歩いて3分程度。
ホテルのデザインも有名建築家だったようで、なかなかにおしゃれ。
部屋の中は、ラブホテルみたいなんだけどね。シャワールームがすりガラスでもなく、スケスケ。うむむ。
これは、日本でいうおしゃれラブホなのか?
有名な建築家は日本のラブホテルを参考にしたのかもしれん。と、頭をかすめました。
女同士でも、なんかすけすけのシャワールームって居心地悪いわ。
でも、ホテル情報には、すけすけのシャワールームなんて一言も記載されていないので(それはそうか・・・。)
さて、これからグラーツの観光に出発します。
そうそう、地球の歩き方のグラーツのページをやぶってもってきていたんだけど、この地球の歩き方、明日香がグラーツ行くならもう使わないオーストリアの地球の歩き方あるからあげる。といって、くれたもので、遠慮なく、使うページのみやぶって携帯しています。(やぶっていいんです。だって、こういう情報誌って最新のやつじゃないと駄目な場合が多いから、何年もその本もってるってことないしね。本一冊もって観光って結構な荷物だし)
ということで、ホテルに荷物を置いて、すぐに隣にある駅に行って3日間乗り物乗り放題のチケットを購入(10ユーロぐらいだったかな)
これ、かなりお得です。
そのチケットで路面電車に乗って、グラーツの観光の中心部へ移動(2駅ぐらい)、その駅の近くのクンストハウス(なまこの形の美術館)に行き、7ユーロで色々な美術館見放題っていう、神のようなチケットを買おうと思ったら、今は8ユーロで、しかも見放題じゃないよ!と・・・。
え?どういうこと??と思ったら、明日香のくれた地球の歩き方が3年前ぐらいのもので、情報が古かったらしい・・・。
受付のお姉さんも、その情報古いわー。と気の毒そう。
ほんとこれ、気を付けてください。情報が最新じゃないと、チケットの値段とか、内容が変わっていたりして、ぐぬぬ。となります。
クンストハウス(美術館)から、観ようと思っていたんだけど、見放題じゃないし、クンストハウスは現代アートの美術館で、見放題じゃないのならば現代アートに特に興味のない私は、観るのやめよう。ってことで、牧子と移動することにしました。
トラム(路面電車)に乗り、窓から外をみながら、ここらへんお店多いから降りてみるか?って話をして、適当に居ります。(なんせ乗り放題チケットなんでね)
そして、またしても私たちは買い物です。
水中眼鏡が5ユーロだから、買っておくか。っていうことで、水中眼鏡を購入。
のちほど、これを使う場面があるので、ふふふ。
そろそろお昼ご飯の時間なので、近くにあったお惣菜やみたいなお店で、エビのマリネと魚の料理を食べて(味は普通、特に書くことはない)、そこからオペラハウスまで移動。
オペラハウスは開いていないので(たぶん夜しか開いていない)外観だけ撮影して終了。
買い物で体力奪われて(たくさん試着もしたので)、また休憩するか。と、私はいちごのパフェを食べ、牧子はカクテルを飲んで、オープンカフェで休憩。
パフェは、なんか昭和な味だったな(コーンフレークが入ってる、昔風のあれです)、友達のカクテルは日本で飲むのと同じ味です。
ここらへんでお気づきかと思いますが、ヨーロッパの食べ物って、ほんと、なんかわざわざ味の感想書くようなものがないんだよね。
特別美味しいものはほぼなく、まあ、普通かそれ以下かって感想になるので、得に何を食べたっていう感想が詳しくかけずに申し訳ない。
特にまずくない普通。って毎度書いてもあれなんで。
なので、グルメの方はがっかりする旅行記になっております。
札幌か東京にいるときは、グルメレポート書けるんだけど、ヨーロッパはとかくうまいものはない。
ヨーロッパ周遊して思う。
札幌在住の私は、日々かなり美味しいものを食べているんだな。ってことを。
この時は、日本放射能まみれで、もう終わった。と思っていたので、今後ヨーロッパに住んで、このレベルの食事を何年もすると想像したら、メンタルずぶとい私も、一瞬鬱になりそうになったぐらいです。
本当に、本当に、おいしいものはない!
ということで、食のレポートあまりなしの、この旅行は続きます。
カフェで休憩ののち、グラーツの市庁舎まで移動します。
その、明日香のくれた古い地球の歩き方には、市庁舎には素敵な中庭があって、花が咲き乱れている。と書かれていたので。
そして、市庁舎到着。
中庭のスペースにはカフェができていて、花は咲いていませんでした・・・。
えー!3年前の情報だとこうも違うのかよ!と、本日二度目のぐぬぬ。
もう夕方なので、ホテルにかえって明日どこに行くか予定たてよう。ということで、本日はホテルに帰ることにしました(買った服なんかの荷物が重いのもある)
部屋でなんか素敵なスパに行きたいな。水中眼鏡も買ったし。ということで、ぐぐると、素敵な温泉のHPを発見。
「明日絶対ここに行きたいから、行き方とチケットの取り方調べておいてー。」
と、牧子に丸投げして、私は夜8時に爆睡。
(この程度命令する権利は私にある。なぜなら、アパートも他の宿泊するホテルの予約も、列車のチケットもすべて私が立て替えて予約完了しているからね。友人関係はギブ&テイクですよ)
起きたら、牧子が、ホテルにメールしたら、日帰り入浴はそのままきて大丈夫だよって返事きたから、スパまでの列車のチケットは調べておいたよ、と。おー、せんきゅー。
「マリちゃん、爆睡だったねー。」と、笑われたけど、ほんと、この時私は泥のように眠っていた。
そして、2時間程度しゃべって、またすぐ寝ました。
旅行を元気に続けるためにも、睡眠大切!
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