08
私はその後ろ姿を見送ることしかできず、その場からしばらく動けずにいた。
竹内くんが私を?
嘘でしょ?
あの美少女は彼女じゃなかったの?
本当に?
私は竹内くんのことをどう思ってる?
ただの後輩?
かっこいいし可愛いし、優しくて礼儀正しくて素敵だとは思う。
でも、私は竹内くんのことを…好き…なんだろうか?
答えが出なくて、返事もしないまま、私の高校生活は幕を閉じた。
これが私の、甘酸っぱく少し苦い高校生活の思い出。
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