じれったくて甘酸っぱい

あさの紅茶

先輩と後輩

01

今年の新入部員で、めちゃくちゃ爽やかなイケメンが入ってきた。

甘いマスクに背も高い、そして誰にでも愛想がいい、まさに愛されキャラだ。

うちの学校にもこんなイケメンがいるんだと、驚いた。


入学当初から、イケメンがいる、なんて囁かれていたけれど、まさか私がそのイケメンと関わる日がこようとは思っても見なかった。


だって、彼は1年。

私は3年だから。


よっぽどのことがない限り、交わることはない。


なのに。


私がマネージャーをしているテニス部に、噂の彼は入部してきた。


イケメンだと騒がれるけど、イケメンというよりは可愛い方が勝っている気がする。

そう思うのは彼が1年生だからかな。

幼さの残るその顔が、なおさら女子をキャーキャー言わせる。


罪作りなやつめ。


最初こそミーハーな気持ちで見ていたけど、そこは部活の先輩と後輩。

マネージャーといえど、威厳は保たせていただきます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る