可愛い彼に恋していいですか?

みるなな

第1話 やさぐれ30女の恋はまさかの……

「頼子先輩っ♪」


ころころとした可愛らしい声に呼び止められ、頼子は1つため息をつき振り返る。



ゆるふわな長い髪が頼子の目の前で弾み



「頼子せんぱぁぁい昨日の話、本当にお願いしますぅ」


菜々香は手を合わせて頼んできた。



頼子はもう一度溜息をついた。



菜々香から昨日、2対2の食事会に誘われたのだ……

なぜ私なのか…



チラッと菜々香を見た。




ゆるふわな栗色の長い髪、パステルカラーの

ブラウスが似合う華奢なスタイル、すれ違う男性がさっきから菜々香を目で追っていくのを目の当たりにしてる。




あぁ………




引き立て役ね……。



背も157センチと標準、スタイルも並、34

歳で、菜々香が着ている様な服装はもう着れない、着たらもれなく痛い女認定だ。



「…………パイ?いいですよね♪今日よろしくお願いします!じゃあ、今日19時に♪」



言うだけ言っていき菜々香は足早にその場を去っていった。



「………えっ?……嘘でしょ……」



1人で考え事してる間に決まってしまった…。




「最悪……。」




頼子の声が漏れると同時に就業の時間がきた。



決まっちゃったのは仕方ない、最後に溜息をつき、自分の部署に向かう。




続く















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