高校生活、未来予知が見せた青春はどんな風景だったのだろうか

@miu_kudo

第1話

ふと、考えたことがある。

人は未来を予測することは可能だろうかと。これから起こるであろうことを前もって知ることができるのだろうか。


もしも、それが出来るのだとしたら、あらゆる煩わしいことなんてないも同然に生きていくことができるのではないだろうかと思う。

取るに足らないような些細なことで生じる心をすり潰すような不安も、面倒ばかりで憂鬱な日々も無くなるにちがいない。


だとしたら、それは新しい自由を見つけたということになりはしないだろうか。新しい時代の自由。それは一体どんなものだろう。

今はまだどんなものか想像がついていない。もしかしたら、今と大差がないのかもしれないし、返って大変なことが増えるのかもしれない。


具体的にわかっていないのなら、それはある意味で幸せなことだと思える。なぜなら理解が進んでいない間のみは幻想に浸っていられる一時であるからだ。


これは、未来が見えるようになってしまった者の物語。僕と唯一の同志との話だ。


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