2.5 魔物データ ざっと見(1巻 Lv. 5~)

<フーグルアサルター>

  機動飛行と合わせるとかなり避ける。打点はそれなりだがそこから命中力8で二回攻撃できるのも便利。堅い相手にはあんまりだが、双撃付きなのでかばうファイターを抜いて攻撃できる。


  厄介ではあるが飛び抜けた火力があるわけでもないし二回攻撃のターゲット分散もできるので出しやすいのでは。


  常に機動飛行できるわけではない点に注意。PCから見たらしてないときにタコ殴りした方が落としやすい。



<ボルグヘビーアーム>

  筆者は "ヘビーアーム" と言われると歩く弾薬庫を連想してしまう世代。だが、こいつは近接攻撃しかできない。


  回避は低いか高い防護点と火力で戦えるボスに使いやすい敵。ただ、最大瞬間火力は28点物理ダメージなので、フーグルアサルターやレッサーオーガがちょっかいを出したあとに殴ると事故るかも。


  能力は単純なので出しやすい。



<ディアボロカデット>

  2.5から新規登場の上位蛮族。飛行と合わせて高い命中回避を持つ。ならばメイスで当てよう、となると実質防護点7点の堅さで守ってくる。物理攻撃力は高くないものの薙ぎ払いを持つ上、回復手段と事実上の範囲攻撃魔法も持つ難敵。


  魅力的な能力だがとれる選択肢が多いのでGMに慣れないうちは使わない方が無難。


  運用するときは人間形態のうちに魔神の眼光や薙ぎ払いで範囲を攻めて嫌がらせしつつ、HPが半分~1/3位になったら魔人化するが吉。PCの火力によってはもっと早くてもいいかも。魔人化したあとは胴体が案外脆いので注意。


  魔人形態になったら呪傷の連鎖と薙ぎ払いで範囲を攻めていく。呪傷の連鎖は連続する出番で行使可能であるため、ガンガン入れていくと良い。ただ、欠片を積んでも8回しか使えない。PCと4人に使った場合2ラウンド使ったら火力不足を感じることになるので注意。「これはヤバイかも」と思わせておいて後半戦の火力不足からPCが逆転するみたいな展開にしやすいのでそういう面では良い奴。ないしは後衛だけ狙わせるのも危機感煽れて良い。



<ケパラウラ>

  魔法戦力。選択肢が多いのでビギナーGMにはおすすめしかねる。後ろにおいても前においても処理が多い。


  脆いので後衛に置くが吉。MPも豊富なので色々検討してみよう。


  アタッカーにするならPCしかいないエリアに【ファイアボール】を打ち込んだり近接されたら【ブラスト】したり、乱戦に【エネルギーボルト】するといった運用になる。ターゲッティングと魔法拡大/数はあるが魔法制御がない点には注意。また、マルチアクションしたラウンドは魔法拡大/数は使えないが、【ファイアボール】が範囲魔法なので前に出ているときはマルチアクションで連続攻撃を頑張るのも良い。


  【スタンクラウド】【フォビドゥン・マジック】【ブラントウェポン】といった凶悪な補助魔法も見逃しがたい。また、【ファナティシズム】【アースシールド】もボルグにかけたりすると強い。


  せっかく選択肢が多い魔物なのでシナリオやギミックに組み込むのも良いだろう。唐突に【レビテーション】して歩いたため唐突に途切れるとか。【トランスレイト】できるから上司からの指示書が超マイナー言語で届くとか。ゴーレムを運用し、【ドール・サイト】してPCの能力を知っておくとか。無論、単純に使っても強いので無理する必要はない。



<トロール>

  MPは低いが神聖魔法が使える!しかし、数拡大すらないので魔法は補助と考えて打撃で戦わせた方が強いだろう。イメージに反して(?)防護点はそれなりな点には注意。


  自身が主体の場合、雑魚に時間を稼がせて【ヴァイス・ウェポン】【ヴァイス・シールド】を自身にかけて突撃、という手が使える。命中力10の2d6+16の攻撃はかなり怖い。結局単体攻撃しかできないのでしっかり防戦されるとそうでもない点には注意。


  ドレイクやディアボロカデットと並べる場合はMPが尽きるまでは補助に徹させる、というのも鉄板の戦術である。ボスに【ヴァイス~】したり倒れたら【アウェイクン】したりするのである。ボスが倒れた直後に【アウェイクン】し、ボスが変身すればHP等も全回復するため効率が良い。MPが切れたりやることがなくなったら突撃。



<ドレイク>

  強い方の蛮族の代表格。設定的にも倒せたらPCとして一皮剥けた感じ。強い割に運用がそこまで難しくない良敵。


  人間形態について。魔法使いとしては魔法拡大/数もマルチアクションもないのでトロールの神聖魔法同様補助と見るべき。設定的に後ろにおいておき、【ファイア・ウェポン】や【アース・シールド】で前衛を援護するのが良いだろう。近接戦になったら魔力撃で殴るが吉。魔力撃すると精神抵抗に若干の不安が残るので【カウンター・マジック】してから前に出るのも良い。


  変身後は魔力撃できないのでブレスメインで。ブレスは連続した手番にはつかえないので翼の火力が足りてるならPCの後衛に魔法を打ち込む。足りてないなら【ファイア・ウェポン】を翼にかけるなど。ドワーフには注意。攻撃力は悪くないので後衛を殴るのが今一度な場合は前衛を殴るのも良い。


  変身できないと悲しいので保険のトロールを用意しておくが吉。生死判定でピンゾロを出しても泣かない。


<サンドウォーム>

  殴る以外出来ないが威力が若干高いので注意。


  同レベルの肉弾戦担当であるボルグヘビーアームに比較すると命中回避は安定するしHPも大きく上回るが防護点が小さいのでグラップラーは苦手。


<ブラッディーペタル>

  耐久力はあるし、命中も悪くない。花の枚数にものを言わせて麻痺させてボルグの攻撃を当てる、といった使い方になるか。支援の大切さを痛感させてくれる。弱点が抜かれたら【ファイア・ウェポン】の餌食なので弱点の大切さも教えてくれる良敵。


  ただ、攻撃が当たる度に追加処理が起こるし、手番ごとの回復処理も重いので魔物データをさくさく管理したい場合は利用を避けた方が無難。



<ファントム>

  アンデッドファン御用達。通常武器無効なので出すときは一応注意。


  周囲のアンデッドの火力を大幅に向上させることができる。ゾンビでも5、ドライコープスなら7の命中で殴れるようになるので脅威度が変わってくる。こちらの能力をメインに支援担当として動くが吉。


  また、魔法攻撃に近いこともできるのでファイター相手に活躍する。範囲攻撃なのも強み。ただ、火力がそこまで高いわけではないので殴り合いをこれでやるのは分が悪いか。防護点が無いのに至近にしか使えないのも辛い。



<デュラハン>

  4部位の魔物。真語魔法と神聖魔法を使うコア部位は魔法拡大/数こそないものの戦車に守られてけっこう耐えるし攻撃魔法の威力も高い。肉弾戦での火力も十分であり、強い。


  本体は使い方がよくわからなければ近接攻撃をさせておくだけでもよいが、後衛に危機感を与えるためと数少ない範囲魔法であることを考えると【ライトニング】を打たせ続けるのが良いだろう。ないしは自身に【ヴァイス・ウェポン】等を行使して戦うのもよい。特に戦車は命中に難があるのでありがたい。馬には全力攻撃をさせておこう。


  神聖魔法も使えるがHP回復には使えない点に注意。【アウェイクン】や【フィアー】位か。倒された馬や戦車を起こすのには使える。



<ホムンクルス>

  フーグルアサルターの特殊能力を魔法に置き換えた感じ。ただ、実は防護点がちょっと高め。鷹の目があるので後衛からPCの後衛を【スパーク】や【エネルギーボルト】で脅かすとよい。ボスの取り巻きとして出すならば【ファイア・ウェポン】や【カウンター・マジック】等がおいしい。


  多芸ではあるが1レベル上のケパラウラに比較するとかなり劣るので注意。微妙な能力であることを利用して PC に同行させてもいいかもしれない。完全な足手まといではなく、多少は助けになるわけだ。



<シャザーレィ>

  防護点はそれほど高くないが多部位でよく耐える。


  魔法ダメージを20m先まで貫通で放つ、というのはかなり怖いように見える。しかし、連続した手番には使えず、貫通で命中も安定しない。さらに通常攻撃の威力はそこまでではないのでそこまで脅威か、と言われるとそうでもない。また、貫通で他の魔物を巻き込む可能性もあるので後ろから使うにしても若干使いにくい。


  前衛に出しておいて耐久力で耐えながらPC後衛にプレッシャーをかけ、後衛からボスが魔法でPCの前衛を攻撃する、みたいな使い方が合いそう。



<サンダーバード>

  みんな大好きサンダーバード先生。レベル詐欺と散々言われた2.0の頃の能力に比較して大幅に弱体化した。様々な能力に下方修正が入ったのもあるが、範囲に魔法ダメージを与える雷鳴が連続した手番には使えなくなったのが大きい。


  それでも命中はレベル帯でトップクラスだし雷鳴は安定してダメージを与えられるので強い。ただ、後衛への攻撃力はない上、取り巻きの魔物も雷鳴に巻き込まれるため取り巻きは出しにくい。単体の強敵として利用できる。能力は単純で使いやすい。



<グリフォン>

  同じレベル7のドレイクやデュラハンに比較すると魔法が使えない代わりに物理攻撃が強い……かと思いきやデュラハンととんとんくらい。しかし、高い回避力を持つので処理しづらい。


  なんというかボスとして出してもあまり面白くないが、回避力を部位数を活かした壁として配置すると便利。PC の命中力が高いのであれば出していくと強みをピックアップ出来ていいかも。



<ナズラック>

  考えることが多いので初心者GMにはお勧めしかねる魔物。


  他の同レベル帯の多部位の魔物に比較すると回避で大きく劣る。防護点はそれなりの値があるので耐えられないわけではない。


  威圧の視線で回避力が高いキャラクターを黙らせ、連続した手番には使えないが2部位で使えるテイルスイープでガシガシ殴っていく。狂熱の視線は毎ラウンド5点のダメージをPCに与えられるがあらゆる行動判定に大きくボーナス修正が乗る。後衛をこれで困らせるのは良いかも。前衛に狂熱の視線をするとせっかくのテイルスイープが当たらない可能性が高い。ただ、鈍重な庇うファイターがいる場合は狂熱の視線でダメージを与えることを一考すべき。威圧の視線と狂熱の視線は双方とも精神効果属性なので効果が重複しない点には注意。



<腕利きの傭兵>

  同じレベルの物理攻撃専門であるボルグヘビーアームやサンドワームに比較して明らかに強い。一つレベルが上のトロール位だととんとん位の強さになるか。使う時はレベル6相当と思って出すが吉。


  ただ、能力は運命変転を除いて単純で使いやすい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る