憤懣

笑顔で教会へ向かう人の流れに

逆らってまっすぐ別の道へ進む


私の顔に笑顔はない

怒りと荒みと失望が支配する


牡丹雪すら怒りの熱により一瞬で水滴にかわる

理由なんてとうに忘れた

ただなにもかも気に食わない

神経を刺激するなにもかもを破壊してまわりたい程


冬の冷気すら私を冷やせない

道端の小石すら割ってしまいたい

枯れ草など根元から切り捨てて

枯れ木すら引き抜いてぶん回したい


熱で焼き切れそうな思考で

ぼんやりと考えをめぐらす

こうも私をイラつかせるものはなにか

いつもの子宮の暴走か


それならば

今すぐ腹に手を突っ込んで

子宮を引きちぎって取り出し

地面に叩きつけたい


これのせいで

年中不安でイライラして痛くてしんどいなら

もう女やめてもいい


誰が私を女と決めた

誰が私を産むと決めた

誰が私を不幸と決めた

誰が私を 誰が私を

誰が誰が誰が誰が


今すぐ出てこい

ぶん殴ってやる

ぶん殴ってやる

ぶん殴ってやる!!!

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