最終話【最終日】


ピーマンはカラシナと朝食を摂った後、 カラシナと一緒にいた。


「あの・・・ピーマン様?」

「何だ?」

「何故、 部屋に一緒に居るのですか?」

「・・・・・なんとなく・・・・・なんとなくなのだが・・・

君の身に危険が迫りそうな予感がしてな」


これがギリギリな所なのだろう。


「・・・・・ピーマン様」

「はい」

「嘘ですよね?」

「・・・はい」


素直に認めるピーマン。


「君になら話しても大丈夫か、 実は私は神様と契約して時間を巻き戻して貰ったのだよ

そして今日、 君は死んでしまうかもしれないんだ」

「・・・・・」


驚いた顔をするカラシナ。


「驚いたか」

「えぇ・・・貴方もですか」

「貴方・・・も?」

「実は私もなんです」

「何ッ!?」


驚いたピーマン。


「実は・・・未来で私が原因でピーマン様に

多大なご迷惑をおかけしてしまう事が分かったんです

そこで過去に戻って自殺してピーマン様を救おうとしたのですが・・・

赤ちゃんが居るなんて知りませんでした」


お腹をさするカラシナ。


「・・・・・ん? ちょっと待て君の死因は自殺って事か?」

「えぇ、 本来ならばフィッシュ帝国との会談に行っている間に命を断とうと思ったのですが・・・」

「・・・・・はっ?」


何かが可笑しいと悟るピーマン。


「えーっと・・・君は何時からやり直したんだ?」

「一昨日ですね」

「なるほど、 君は何回やり直したんだ?」

「何回・・・? これが一回目です」

「何だかややこしくなって来たが・・・俺は君を救う為に何度もやり直して来たんだ

その度に何回も失敗していたが・・・」

「そう・・・だったんですか・・・」

「未来で君が原因で何が起こるかは知らない、 でも俺にとって君は大切な人なんだ

だから死なないでほしい、 君は生きていてほしいんだ」


カラシナの肩を抱きしめるピーマン。


「ピーマン様・・・」


カラシナもピーマンを抱きしめる。


これで運命は決まった、 カラシナは死ななかった。

運命は確定したのだった。


試行回数26回にしてようやくピーマンはカラシナを救う事が出来たのだった。




【END】



次の話は後日談になります

ピーマン、 およびカラシナがざまぁされる姿を見たくない人はこのままブラウザバッグをして下さい

それでも宜しい方は次をクリックして下さい。

次の話が無い場合は明日の0時には投稿されると思います。

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