第34話【ヤバイヤバイヤバイ(ry】

暗殺迄の期間の間、 様々な事が有った。

カラシナのいじめが無くなった。

そしてカラシナとミンチが仲良くなった。

これはピーマンがミンチと相談した結果、 いじめが無くなったので

交流を初めて徐々に仲を深めたかららしい。


「ミンチ、 君はその・・・同性愛について如何思う?」

「はい?」

「女性同士の恋愛について如何思う?」

「・・・・・カラシナ嬢をそういう眼で見た事は有りません」

「良し!!」


一線を越える心配も無い。

これならカラシナがミンチと交友関係を築いても大丈夫だろうと思った。


それから一年過ぎた頃にミンチとピーマンのお茶会にカラシナも来る様になった。


「カラシナ、 何で君がここに?」

「殿下、 私から説明します、 実はカラシナ嬢の勉強に付き合っていたのですが

マナーが如何してもなっていない所がありまして・・・」

「だから?」

「マナーを知るには実践、 と思いましてこの場に招待しました」

「一理有るが・・・お茶会がマナーの勉強になるのか?」

「殿下はマナーを徹底的に叩き込まれていますので殿下の所作を見れば分かるかと」

「そうなのか? 叩き込まれた覚えは無いのだが・・・」

「えぇ、 生まれた頃からマナーの良い感じにやっているそうです」

「そうなのか・・・」


その後、 カラシナのマナーの所作は素晴らしくなり

カラシナはその後、 ミンチの他にも女友達が出来たそうな。


「・・・・・ヤバいな」


ミンチを殺すとカラシナが悲しむ、 ならばここは殺し屋をキャンセルするしかない・・・

そう考え、 ピーマンは殺し屋黒い鷹と再度接触した。


「殺しをキャンセル? そうですか、 ではキャンセル料を支払って下さい」

「キャンセル料?」

「えぇ、 払って貰った金貨60枚は頂いています」

「それじゃあその中からキャンセル料を差し引いてくれ」

「いや足りない」

「・・・足りない? 前金は50枚だった筈だ」

「残り90枚一括で支払って貰いましょう」

「90!? い、 いやそんな大金無理だ!!」

「良いですか? ばらしますよ、 ピーマン殿下」


自分の正体がバレている事に戦慄するピーマン。


「ッ・・・」

「俺を殺しても無駄ですよ、 俺が死んだら今受け持っている仕事は

別の殺し屋が代理でやってくれる事になっている」

「なっ・・・」

「ミンチを生かしたければ金を払う事ですな」


スタスタと殺し屋は去って行った。

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