すまん、俺の部屋が天国なんだが
「啓先輩のお部屋に行きたいなぁ~!」
リビングで寛いでもらっていた悦君が唐突にそんな事を言い出した。
「ちょっと悦!」
「いや、別に良いよ代。」
悦君に注意しようとしていたのか、そんな代に気にしていない事を伝える。
「僕が先に言いたかったのに~!」
「あぁそっか!ごめんねお兄ちゃん。」
注意違うんかいっ!
まぁ良いけどさ・・・。
リビングを出て、俺の部屋へと移動する事に。
俺の家は二階建ての一軒家で、二階に俺の部屋とその隣に好君の部屋がある。
「どうぞ。・・・て言っても特に何もないぞ。」
「うわぁ~!啓の部屋久しぶりだなぁ~!」
前にも話したが、中学の時はよく代が家に遊びに来てたっけ。
あの頃から大して変化して無いけどな、俺の部屋。
・・・それにしてもだ。
俺の目の前がすごい事になっているな。
代に悦君、そして好君と言うトリプルエンジェルが俺のマイルームに・・・。
ありがとうございます神様っっ!!!
これから一生部屋の換気はしません!!
今日から三人の香りに包まれていい夢見るんだ~・・・。
なんて変態的な事を考えていると・・・、
「うわぁ~、啓先輩のベッドふかふかですね~!」
「本当だ!・・・それに啓の匂いがするね///」
「けーくんのベッドシーツはボクがいつも愛情込めて洗ってますからね!」
ベッドがぁぁぁ~~!!
俺が毎日、そして今日も一日の終わりに安眠できる場所に三人がぁぁぁ~~!!
そんな所で眠たら俺一生起きないよ!?
あぁいいぞ全然構わん!!
「おいおい、三人して何言ってんだ。降りろって・・・。」
・・・しかしそうも思ってられんので、取り合えず言うだけ言ってみる。
「決めました!えつ、今日は帰るまでずっとここにいます!」
「じゃあ僕も!」
「ボクも!」
聞いてくれないね。
知ってたさ、えぇ知ってましたとも。
しかもとんでもない事言い出したよ。
好きなだけ居てくれ!!
なんなら泊っていく?
「何言ってんだ・・・全く。」
それからみんなでおしゃべりしたり、ゲームしたりして遊んだ。
楽しい時間と言うのはあっという間で、気がづけば夕方の5時を回っていた。
玄関で代と悦君を見送る俺と好君。
「今日は楽しかったよ!またね啓、好君!」
「また遊びに来ても良いですか?」
「うん!ボクも楽しかったよ!またいつでも来てね!」
「またな二人とも。気を付けて帰れよ。」
二人は終始楽しそうにして帰って行った。
俺も好君楽しかったしWINWINだな。
「・・・けーくんはさ・・・」
二人しかいない玄関先。
好君が口を開く。
「可愛かったら、男でも好きなの?」
「へぁぁえええぇ!?」
ななな何ぃぃぃ!?
急に何を言い出すんだ好君!?
突拍子も無い質問に変な声が出てしまった!!
「なな、ん何を言ってるの好君!?」
「だって代さん可愛かったし、悦君だって・・・」
「いや、まぁ、可愛いかどうかって聞かれたらそうだけど、俺は別に男が好きなわけでは・・・」
好きですはい。
めちゃくちゃ可愛い男の娘・・・サイコー。
だが可愛いからじゃ無く、代だからが正解だな。
・・・めっちゃカッコいい事言ったんじゃね俺。
「ふ~ん・・・じゃあ別に男がああいう恰好してても何とも思わないんだね?」
「ま、まぁ個人の自由だし・・・ね?」
思う思う!!
目のやり場に困る時とかあるし!!
ピッタリくっ付いてくる時とか感触ダイレクトだし!!
でもそれが良いんだし!!!
「そっかぁ!そうだよね!」
「う、うん!そうだよ!」
何故かニコニコな好君。
何だ?
すまん、謹慎明けで登校したら親友♂が男の娘になっててホモの俺にめっちゃグイグイくるんだけど。 toto-トゥトゥ- @toto-
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