2.7.技能開発


 疲れてしまっていたという事もあっていつのまにか寝てしまっていたようだ。


 いやしかし寝るのは最高ですね。

 まだぼやーっとしている寝起きの感じがとても好きなのだが誰かわかる人はいないだろうかってか惰眠をむさぼり続けたい。

 いやまぁそんなことはしないんですけどね。

 だって零漸に追いつかれるし。


 で……寝て起きたらこんなことになってました。


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 名前:応錬(おうれん)

 種族:水蛇


 LⅤ :19/30

 HP :132/132

 MP :153/153

 攻撃力:89

 防御力:121

 魔法力:119

 俊敏 :67


 ―特殊技能―

 『天の声』『希少種の恩恵』


 ―技能―

 攻撃:『剛牙顎』『追跡』『毒牙』『連水槍』『多連水槍』『水流剣』『水糸』

 魔法:『クリエイトクレイ』『操り霞』『無限水操』

 防御:『水流結界』『水盾』

 回復:『吸収』

 特異:『発光』『土壌浄化』

 自動:『悪天硬』『水泳』


 ―耐性―

 『眩み』『強酸』『爆破』『腐敗』『視界不良』『盲目』

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 なんか攻撃技能に『水糸』ってのが追加されてるんですよ。

 で、詳細はこんな感じ。


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―水糸―

 細く見えにくい水の糸を生成でき自在に操れる。MPによって強度が変動。

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 絶対に苔切り取った時にできた奴だろ!

 あれでいいのか……あんな簡単に技能取得できるんですか……。

 まぁ俺の場合水系の技能しか取得できなさそうだけど、合成していけば全然強くなるんじゃないのこれ。

 これだったらクリエイトクレイでも技能作れそうだな!


 なんだ……こんなことでよかったのね。

 よし、じゃあ早速作ってみよう!


 まず『無限水操』で水を出します。

 それを薄ーく伸ばして伸ばして円盤状にし、地面に設置します。

 はたから見ればただの水たまりですが、実はトラップなのです。

 水たまりを踏んだら発動して絡みついて拘束します。


 さぁどうですかこの技能! 判定はいかに!!!



 駄目か~。なーんも反応しやがらねぇ。

 んー実際に何かに踏んでもらって発動させる感じで行かないと駄目なのかな?

 よっしゃ体を張って俺が踏んでみようじゃないですか!

 別に攻撃を喰らうわけじゃないけどな。


 イメージとしては、この水たまりを踏むと、水たまりががばって起き上がって拘束するようなものを考えているんだけど……どうだ!


 ぴちゃっ。


 するとイメージしていた通り、円盤状に広がった水たまりが起き上がって俺を包み込んできた。

 実際に動かしているのは俺自身なのだが、技能として確立すれば自動発動型の技能になる可能性もある。

 今回はとりあえずイメージしたように罠が発動するように動かしてみたわけだが……。


 さぁこれならどうですか!? 天の声さんよ!


【新しい技能を開発しました】


 うおっしゃああああああ!

 どれだ!? これかっ!


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 ―技能―

 攻撃:『剛牙顎』『追跡』『毒牙』『連水槍』『多連水槍』『水流剣』『水糸』

 魔法:『クリエイトクレイ』『操り霞』『無限水操』

 防御:『水流結界』『水盾』

 回復:『吸収』

 罠術:『水捕縛』

 特異:『発光』『土壌浄化』

 自動:『悪天硬』『水泳』

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 なんか項目増えとる!?

 な、なるほど。どれにも当てはまらないものは新しく項目が増えてジャンル分けがされるんだな。

 だったら魔法攻撃と物理攻撃も分けてくれよ……何かわかりにくいもん。


 って念じたら分けてくれるかなって思ったけど……そう簡単には弄ってくれないんですね。

 気分屋かよ~めんどくせぇ……。

 まぁ別に問題ないからいいんだけどさ。

 一定数溜まったら整理してくれるとかそういうシステムなんですかね。


 とりあえず詳細を確認するか。


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―水捕縛―

 水を使用した擬態トラップ。発動条件は獲物が水捕縛のどこか一部を踏むこと。

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 これがあれば獲物を簡単に狩ることが可能になるかもな。

 だが……戦闘経験値は稼げそうにないから……必要時以外は使わなくてもいいだろう。


 あ、そうだ。水糸を使ってみよう。


 川から水をもらって糸を作ってみる。

 操る水の容量が少ないためか、維持するためのMP消費はとても少ない。

 一本糸を出現させて、ふよふよと動かしてみる。


 頭に思い浮かべたように動かせるが、数が増えると操りきれそうにないな。

 伸ばしてみたり、千切ってみたり……。

 何に使えるかわからないけど……新しいトラップの開発ができるかもしれない。

 実戦には向かないかもしれないけど。


 おし! 次だ次!

 とはいってもなぁ……まだアイデアとかあんまり固まってないんだよな。

 今日考える分はこれで終わっとこう。


 前に考えた津波とかは大量の水がないとできないだろうし、できれば少ない水で簡単に発動できる技能が良いな。

 そんないい技能なんてなかなかないかもしれないけどなぁ。

 どっちかっていうと、弱い技能をいっぱい作って合成して強くさせるのがいいかもしれないなぁ。


 まぁこれは検討しないとわからない。

 技能作成は思いついたら作成できるかどうか確かめてみるのがいいだろう。

 合成は……まだできそうにないな。んーー、やっぱり進化したほうが強い技能は手に入るな。

 しばらくは進化は良いかなと思っていたけど……やっぱり進化しないとな。


 よし、明日から頑張ろう。

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