女の子達の想い?

第98話-私は声をかけたい

 最近の悩みというか、何と言うか……。 多分気にしすぎなだけなんだと思うんだけれど、俺はなぜか最近後ろからすごく視線を感じる。


 視線を感じる場所は決まって学校で、お昼休みとか放課後は特に視線を感じる。

 

 それでも、「気にし過ぎなのかなぁ」と、何事もなかったかのように校門を出て帰宅する。


 その少し後ろの植木の後ろで一人、亮一を見つめる人が居た。

 

「はうぅぅ…… 今日も声をかけられなかったですぅ……」


 私の名前は秋山めぐみ。 あの高津くんと絵の話をしてからずっと気になっていて、話しかけたいのになかなか話しかけられない、勇気の無い人です。


「私もみんなみたいに上手く話しかけられたらなー……」


 諦めようとしても、やっぱり諦めたくなくて。


「よし! 明日こそは話しかけるんだ! ファイト!自分!」

 

 握りこぶしを上に挙げ、気合いを入れためぐみであった。が!


「ううぅ……」


 握りこぶしが木の枝にヒットしてしまった。

 

「が……がんばりますうぅぅ……」


 涙目になりながらも、再度気合を入れなおした秋山めぐみであった。

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