第60話-可愛い笑顔

「キーンコーンカーンコーン」


 いろいろあったホームルームが終わり、授業が始まるまでの休息が訪れる

 委員長はいろいろ忙しいのでそそくさと怒りながらどこかへ行ってしまった


 俺は何事もなかったかのようにカバンから本を取り出して、自分の世界に入る。


「ねえ君、どんな本読んでるの?」


 隣から声がする。

 話しかけてきたのはもちろんリズさんだ


 俺は布制のブックカバーを外し、表紙を見せながら説明した


「ラブコメディーの、桜舞う日って本だよ」


 この本は、委員長と知幸で本屋に行ったときに買った本だ。

 みんなは覚えてるかな?


 リズさんは表紙をじっくり見た後、


「ふむふむ、君はこういう本を読むんだね! 教えてくれてありがとう」と、またまた可愛い笑顔でお礼を言った。


 なんというか、調子が狂う。

 美人だから?外国人だから……?


 俺が照れていると、リズさんは「そうだ!」と、何かを受信した後、キラキラした目で


「君に一つ頼みたい事があるんだ」


 と、お願いしてきた

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