ひたすら悪い記憶をここに。

第22話～退職後

　休むといっても、ハローワークにはちゃんと通った。写真スタジオで証明写真を撮り、履歴書を書き続けた。

　頭痛がする中、夜中に履歴書を書く。徐々に夜型人間になっていった。仕事を辞め気が緩み、生活が不規則になっているだけだと思った。

　一日特に何もしていないのに、体が疲れていることに気付く。足をマッサージしてみると、とても気持ちが良かった。そのうち明らかに疲労ではない、体の芯が痛い。痛くて痛くてたまらない。頭痛は毎日、止むことがなかった。

　わかっていた。わかっていたから調べたのだろう。どのサイトでも「今すぐ病院へ」と結果が出た。幸いにも、すぐ近くに徒歩で行ける心療内科のクリニックがあった。運良く新患を受け付けていたが、予約が取れたのは半月後。体の痛みに半月耐えた。