第5話~中学3年

 3年生になった。私は知る。S木J也が『オレあいつ(私)に告られたけど、オレ彼女いるしー。』と、自分からバラまいていたことを。その彼女というのはバド部のエース、W辺A子。性格もエース、悪い女だった。顔も可愛くない。


 いつの間に付い合い、いつの間に私のことをバラまいていたのか。ただただショックだった。それから校内、どこにいるのも怖くなった。特に廊下。すれ違う人みんなに、私を見たら『あ、あいつJ也にフラれたやつだ』と思われているのだろうと。学校にいるのが怖かった。




 そういえば、3年生になって所属したグループのリーダー的存在、H野C夏ちゃん。性格は決して良くなかったと思う。でも彼女に嫌われたら、そのグループに居られなくなる。独りになる。だから彼女の様子を窺がい、嫌われないよう努力していた。



 

 怖い恐い学校。




 3年の夏。私は自分の偏差値の低さに驚く。定期テストの点は良くて、学校の成績は良かったのに。このままではどの高校にも入れない。確か偏差値40くらい。39って科目もあったかな。そして秋になり、自分にとっての良い勉強方法を見つけ、とにかく勉強をした。


 学校の往路はずっと参考書を読みながら歩き、学校の中では色んなことにびくびくしながら過ごす。




 酷い生活だった。早く卒業したくてたまらなかった。

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