終話


俺は大した事ねえよ。


爵位の悪魔が来たら、速攻で殺されるだろうな。




今年はよ。

大侯爵のブネ様が来てるらしいからよ。



ははは。

俺もタダで帰すつもりはねえがな。





何だ?


この服は、元々真っ白な事は知ってるだろ。

お前の家系には伝わってるはずだ。


今さら赤は嫌いだなんてよ…


まあ、子供なら怖いかもな。






血塗れのセイント・クローズはな。




幸せをプレゼントする…


すげえ格好いい化け物の事なんだぜ?






こんなに静かでいい夜がよ。


誰にも邪魔されねえように…




普通の時間が、普通に刻めるように…






俺達は毎年、このおもちゃ屋の屋根で…


座って待っている。






ははは…

それは、毎年ここに来るお前の先代達が…


一番よく知ってんだろう。






来年の奴にも言っといてくれ。






メリー…


クリスマスってよ?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る