遠くで頑張る貴方へ

ケイくんとナナさん或いは義鷹=gsgs

貴方を待っています

私が貴方に恋したのはあの日、貴方が私にかけた一つの言葉だった。きっと貴方にはどうってことの無いただの一言だったかもしれない。でも、あの一言が私を救ってくれたのは間違いないし、一人で誰とも関わらずに生きてきた私を皆と遊んだりできるようになった。




貴方がいたから自信がついた。


貴方がいたから勇気が湧いた。


貴方がいたから余裕が生まれた。


貴方がいたから……




そう思う度に遠くへ行ってしまった貴方を強く求める。だから貴方とのツーショットを眺めては思い出し笑い、喧嘩した日の日記を読めば泣いてしまう。そんな私を見て貴方は何て言うのかしら?きっと「バカだね」って微笑みながら言ってくれるんだろうな。そんな風にその様子を浮かべるだけで寂しさは無くなるし貴方への愛情が涌き出てくる。




貴方はこんな淋しがりやな私を許してくれた


貴方はこんな甘えたがりな私を許してくれた


貴方はこんなにも弱い私を許してくれた


貴方がこの街から去ってから半年が過ぎた。


弱かった私はもういない、貴方が近くに居なくても大丈夫。どんなに遠くに貴方が居ても私は一人で暮らしていける。でもどうしてもダメになっちゃうときはまた貴方に甘えさせて欲しい、それだけで私は平気です。




「君は間違ってないよ」




それがあの日、貴女が落ち込んでいた私に言ってくれた言葉。あの日まで、灰色で何一つ無かった私の世界を色付かせてくれた言葉。私は落ち込む度にこの貴方の言った言葉を思い出し勇気に変える。きっとこの言葉がなければ私は今も灰色の世界でひとりぼっちのまま、自分自身を否定していたと思う。




だから貴方が落ち込んでいるときに私が出来ることはあの日の貴方のように近くで一緒にいてあげること。どんなに遠くにいても辛かったり寂しくなったときは私に頼ってほしい、それが私の恩返しであり貴方に出来る事だろうから。




貴方が夢を叶えて帰ってくるときを私は何時までも待っています。そう綴った手紙を出してもう半年が過ぎた。返事の手紙には寂しく思わせてごめんねという言葉とネックレス。いつも身に着けて貴方を想っています。でも貴方が帰ってくるのはまだ一年以上先の事、夢に向かって全力で進む貴方を応援するこの気持ちと帰ってこない貴方を悲しく思う気持ち、その二つが心を埋め尽くしているのを感じながらこの部屋で貴方の帰りを何時までも待っています。

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