第8話 君だったらどうする?って話だけどさ・・・

 さて、前回の続きだ。

 うんこ漏らしの感想欄を見た僕は、そこにとんでもないコメントが書き込まれているのを発見する。こんな内容だ。


『古城ろっくさんは作者のうんこ漏らしさんに対してマウントを取りたいだけやん。そんな古城ろっくさんは筆をベキベキベキベキって折ったらええんちゃうかなwww』


 と、うんこ漏らしの感想欄に、書かれていたのだ。ここ大事だから二回言ったぞ。

 さて、この感想を書いたのは、前回ご紹介した絹ごしの絞り汁だ。

 この絞り汁野郎、僕のところに直接こう書く度胸が無かったチキン野郎なのか、もしくは書き方を知らなかったから衝動的にその辺に打ち込んだ馬鹿なのか、いずれにしても僕の悪口を他人の作品の感想欄に書くという離れ業をやってのけた。

 いろんなところで勝手な悪評が立っている僕なので、今までだっていろんなアンチからあの手この手のいろいろを貰ったことはある。しかし、このパターンは初めてだ。

 どうすればいいのかと言うと、ちゃんとなろう運営はこんな時のための規約を書いている。引用するぞ。


『第19条 免責事項

 1.当グループは、ユーザの通信や活動に関与しません。万一ユーザ間の紛争があった場合でも、当該ユーザ間で解決するものとし、当グループはその責任を負いません』


 と、書いてある。もし本当か確認したい場合は、確認してきてくれ。第19条の1だ。




 ふむふむ。なるほど。

 つまり絞り汁に悪口を言われて困っている場合、運営はその責任を負わないので、勝手に自分たちで解決しろ。……という事だな。

 よし、やろう。

 僕は運営の定める規約に従い、その搾り汁にメッセージを送った。ああ、ちなみになろうには個人でメッセージを送れる機能があるんだよ。ツイッターでいうところのメッセージみたいな機能だな。

 それを使って、僕は絹ごしに大体こんな感じのメッセージを飛ばした。


「やあ、搾り汁さん、この間は他人の感想欄で僕への個人的なメッセージを書いてくれたようで、どうも。

 どうせならメッセージ機能で直接僕に言えばいいのに、なぜそれをしなかったのですか?

 気づかないほどの馬鹿だった?

 それともただのチキン野郎だった?

 いずれにしても見ていて痛々しいので、気を使ってメッセージ差し上げました。

 もし何か僕に言いたいことがあった場合、こちらに気軽にどうぞ。

 あ、使い方は分かりますか?馬鹿にも解るように教えます。この下にある返信ボタンを押してからメッセージを入力して、送信を押すと僕に届きます。

 それでは」


 と、だいたいこんな感じだったんじゃないかな。ちなみに具体的な内容は搾り汁本人が画像データとして5ちゃんに上げているらしい。興味があれば見に行ってくれ。僕はめんどくさいからパス。


 さて、この時僕は当然の判断によって綺麗な対応をしたつもりだ。

 だってそうだろう?自分の作品の感想欄にアンチコメでも書かれたなら、自分で返信する方法も削除する方法もあるのだが、うんこ漏らしの作品の感想欄でやられたら僕からできることは何もない。そういうものだ。

 ちなみに、この作品のコメント欄に絞り汁の悪口を書いてもいいぞ。搾り汁はこのサイトにアクセスできないから、どれほど悪く書いても手も足も出ないわけだ。せめてもの意趣返しだな。

 ここまで打つ手がなさそうな状況で、僕はよくやったものだよ。


 ところで、君ならこの状況でどう行動する?

 規約で「対応しない」と明言している運営に、それでも被害者ぶって泣きつくという不毛な行為をするかな?

 それとも、自分のところでまた対抗エッセイを書いて名指しでの批判でもするかな。

 あるいは、自分の謂れもない悪評が流れるのを黙って見ているかな?それをやると、僕はまるで「うんこ漏らしのような小物にマウントとろうとした雑魚」みたいに見られてしまうのが嫌なんだが。


 まあ、別に「俺はこうする」みたいな意見を僕に送ってくれてもいいし、送らなくても良いんだが、

 君たちの頭の中で、どうするか考えてみてくれ。こういうとき、一人の作家として、君たちはどうする。愛すべき作品を投稿するものとして、だ。


 こうして考えることは、君たちにとって想像力を豊かにすることだと思っているよ。面白いだろう?

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