第2章 第29話 2人だけの結婚式
キャラクターチェンジ
ユグドラ
ルリ子
⇒しずか
番長
ディータ
メイア
◆ ユグドラ ⇒ しずか ◆
体が薄く光り、自分の姿がゆっくりと変わっていく。
再び登場です。
エアエレメンタルはルリ子がいなくなる事で消滅し、ハリスさんは地面に落ちました。
「ハリスさん、
「はい……気を付けます」
ルーン文字の意味や発音、呪文の解釈などを教えるとハリスさんは大喜びで帰っていきました。
少し驚きました。独学であそこまでの知識があるとは思いませんでしたから。
そして最後にグ
こっちにも運び込まれていたのですね、まあエリクセンの街では手に余るでしょう。
早速鍛冶ギルドに
逆に魔力を通さないとガラスの様にもろく、加工などとてもできないモノでした。
硬くて加工できないのかと思ったら、もろくて加工が出来ないのですね。
そして神獣ヴォルフの毛皮ですが、こちらは簡単でした。
強い力が加わると硬化し、何もしなければ普通の毛皮です。
しかしハサミやナイフで切ろうとすると硬化してしまい、加工が困難になりますね。
やり方はいくらでもあります。
ガラスカッターなり圧力を逃がすなり、ね。
道具が無ければ作ればいいのです。鍛冶屋なのですから。
ギルドを出てリアと一緒に指輪のデザインを決めるべく、店に見に行きました。
沢山の指輪が並んでいますね、派手な装飾が付いた物からシンプルな物まで様々です。
しかしリアと意見が一致したのは、戦闘時に邪魔にならないモノ、でした。
なのでシンプルなデザインに決まりました。
次に素材ですが、手持ちで最も付与しやすいヴァローライトという青みがかった金属です。
ユグドラの武器と防具もこれで作ってあります。
そして付与する効果ですが、かなり悩んだ結果、お守り的な要素の強い平均的な能力向上に落ち着きました。
後はマイナス効果がどこに現れるか、ですね。
宿に戻ってデザインを紙に書いて、最終的な形を決めます。
「リア、実はお願いがあるのです」
「なに?」
「錬金術を覚えてくれませんか?」
実は以前から考えていました。
リアは薬屋で働いていただけあり薬草や薬の知識が豊富で、調合も出来るようです。
ユグドラや他のキャラで手を離せない時、ポーション類が足りなくなったらどうしようかと考えていました。
「突然だけど、どうして錬金術なの?」
「私が出て来れない時、ユグドラが使うポーションや治療キットの補充をお願いしたいのです」
「ああなるほど。でも私に出来るかな」
「問題ありません。ずっとリアを見てきた私が言うのです」
「ならやる。よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げ、指輪のデザインを一緒に決めました。
「いつから覚えればいいの?」
「指輪制作時に錬金術も必要なので、完成まで一緒に居ましょう。エバンスとは別行動になりますね」
「はーい。しずかさんとずっと一緒って初めてだ」
そういえばそうですね。
馬車の製作や移動中もその都度出てきましたから、長時間一緒に居た事はありませんでした。
ワクワクします。
数日が経過し、予定よりも少し完成が遅れてしまいました。
しかし満足のいく仕上がりです。
他のメンバーも訓練が順調に進み、課題は達成できませんでしたが、良い所まで進んだようです。
キャラクターチェンジ
⇒ユグドラ
ルリ子
しずか
番長
ディータ
メイア
◆ しずか ⇒ ユグドラ ◆
体が薄く光り、自分の姿がゆっくりと変わっていく。
部屋の窓から差し込む太陽がまぶしい。
誰もいない、俺とリアだけの、2人だけのイベント。
味気ない木のイス。丸い木のテーブルにハンカチを広げると中からは2つの指輪。
指輪を1つ手に取り、リアの前で片膝をつく。
リアの左手を取り、薬指に指輪をはめる。
少し青く、丸みを帯びただけの指輪だ。
次にリアはイスに座り、正面に俺が立ち左手を差し出す。
指輪を薬指にはめてもらい、お互いの左手を並べる。
「私、ユグドラはアセリアを生涯の妻として愛し、何があっても守り、感謝の気持ちを忘れない事を誓います」
「私、アセリアはユグドラを生涯の夫として愛し、何があってもサポートし、
「「今日ここに夫婦の誓いを交わし、どんな苦難が訪れようとも、共に
リアの両肩を引き寄せ、そっと口づけをする。
簡単だけど、2人の結婚式だ。
この幸せが永遠に続けばいい、本当にそう思える日だ。
「リア、もう一つあるんだ」
バッグから1セットの衣装を取り出してリアに渡す。
「これは?」
「リアの冒険衣装。今までは素材回収の服だったけど、これは冒険向けに色々と手を加えてあるんだ」
「本当に? ありがとうユーさん。早速着替えるね」
赤地に緑のラインが入ったプリーツスカートに黒いニーソックス、革製で茶色のブーツ。
ピンクのキャミソールと薄い緑色の長そでシャツ、先の尖っていない小さめの赤い魔法使い帽子の組み合わせ。
そして短めの杖は3本の木の根がらせん状になり、それぞれが青、赤、白色をしている。
「に、似合う?」
「うん! バッチリカワイイ!」
「あ、ありがと。これってルリ子さんの服がベース?」
「そう、ルリ子みたいな、ルリ子を超えるような魔法使いになりますようにって」
「それは厳しそうだけど、努力するね」
リアの衣装は魔法効果が色々と付与されている。
俺の嫁、最高じゃん!
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