「魔獣に囲まれた世界」 (異世界ファンタジー)

「魔獣に囲まれた世界」


 この短編を書いた最初のきっかけは、漫画「進撃の巨人」を読んだ時でした。

 まず第一に巨大な何かが街を破壊するイメージ、そして特殊な血筋や一族みたいなイメージから、どんな展開があるかな、と考えました。

 一万字の短編では世界観を深掘りできないのと、最後でガラッと世界を変える必要があるので、特に後者、どんでん返しは強く意識しました。

 主人公に四肢がない、ということは比較的早く決まっていて、義肢を集めている、というのは自然な発想でしたが、最初期では主人公とそばにいるヒロインは、それぞれに役割分担し、最後の捻りの発想は後から出たものです。

 四肢がない、というイメージの原点は、北方謙三さんの「楊令伝」を読んでいる中で浮かび、片脚を失いつつ馬に乗る登場人物から、発展させました。

 この短編は作品世界より、二転三転する展開を描くのに注力しました。

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