第14話
さいごは、パンプキンとみち子ちゃんだけになりました。
「みち子ちゃん、ありがとう。ゆうきをくれて」
「わたしはなにもしてないよ」
「ううん、キミがいなかったらぼくはずっと弱虫パンプキンのままだった。だ、だからありがとう」
ふたりは笑い合います。
「……お願いが『ハロウィンにキミをおどろかせに行ってもいいですか』ってわかりやすすぎるよ」
ケラケラわらいます。
「そ、それしか浮かばなくて……いっぱいありがとう」
「おかしがもらえないなんてないだろうけど、わたしがいちばんいっぱいあげたかったの」
「うん、ありがとう」
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