たーくんといろはちゃん

霜月 風雅

第1話 このお話しは、

 ここはとある、越後のお城です。

徳川家の六男であるたーさんが城主を勤めます。しかし、たーさんは顔が生まれつき非常に醜くその容姿ゆえにお父さんである徳川家康さんには嫌われ疎まれていました。

「僕は、この世界にいちゃいけない存在なんですよ。いろはさん、」

これは、そんなちょっと心に傷を負ったお殿様、たーさんと

「そんなことありません。一寸の虫にも五分の魂です。どんな蛆虫にだって生きていていけない理由はありません。どんな、下種にもです!」

「いろはさん、それって僕が下種な蛆虫だって言ってるみたいに聞こえるんだけど。」

五歳にしてたーさんと婚約した、ちょっと勇ましいお転婆いろはちゃんの愛のメモリアルである。



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