もよう替え
「もよう替え」
世界は移り変わる
一時の感情に
従順になれば
心はやつれる
朝
眠気と空腹
ふとんと
運命を共にしたい
昼
空きっ腹を満たす
脂の乗った食事
満腹感に
再び眠気が
夜
ようやく
目覚めた身体
終業も相俟って
夜はこれから
心は移り変わる
小さな快適も
大きな不快も
一日のうちに
移ろいでいく
駅前の
本屋が潰れて
100円ショップに
角の古びた家も
気づけば駐車場に
普段通らない道に
建ったばかりの
コンビニが
世界は移り変わる
一時の感情に
従順になれば
心はやつれる
親切にしたつもりが
誤解されて
頑張り抜いても
嘲笑されて
時に流され
気持ちを
奪い奪われて
目に映るすべてに
心に抱く思い一つに
永遠はないのだと
気づいても
その思いもまた
町の喧騒に
消えていく
この瞬間に
心はもよう替えする
この時間に
世界は変化している
だから
一時の感情に
心揺るがされず
力強く
一歩一歩
踏みしめよう
ほらまた
寒い夜が来たと思えば
暁光が
濡れた頬を乾かす
世界は移り変わる
心とともに
永遠に
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