第9話~一緒に過ごしたい!?

夜、20時。仕事帰りに彼女と渋谷で待ち合わせ。

結構ギリギリだったがなんとか遅刻せずに済んだ。


彼女「どこに食事しに行こうか~」

俺「会社は渋谷だけど、いつも昼どきに入っているのはとんかつ屋とかカレー屋で夜デートに使うような店は知らないんだよねー」

彼女「そうだよねー。じゃあ、いくつかいい店知ってるからそこ行ってみよう」


と彼女に促されるまま、京王線の発着するマークシティの裏や東急プラザの裏などを何軒か

回る。


当然、クリスマスイブなのでどこも予約で一杯。

なかなか空いてない。


肌寒い夜、ようやく辿り着いたのは雑居ビルの地下1階にあるBARみたいな店


店は狭いものの、照明は落としてあり、静かで雰囲気もよし。


腰を下ろしてピザ等の料理を注文。そして乾杯した。


彼女「じゃあ今日はもっと話をしてお互いの親睦を深めようか」

俺「あ、ああ」


完全に向こうのペースである。

それから互いの家族・兄弟のことについて話したり

大学時代の話をしたりした。


彼女とは知り合ってから結構長いものの、知らないことが多かった。


そして適当な頃あいを見計らって、用意しておいたクリスマスプレゼントを渡した。


彼女「どうしたの!? 好みとかわからなくて大変だったんじゃない?」

俺「・・・うん。気に入らなかったら部屋の隅にでも置いといて」


それから確か年末年始の話になった。


クリスマス、正月とイベントが恋人達を待ち受けるこの季節。

お互いどう過ごすのか気になるのは当然だ。


しかし彼女は実家に帰るのだろうと思い込んでいた俺は


「初詣どうするの?」

との彼女の問いに


「例年通り地元の川崎大師に行くよ。田舎帰るの?」


「うん」


しかしその後、

「あーあ、また正月は恋人と過ごせず一人か・・・・・・」

と彼女がぼやくのをきいた。


ここは無理やりにでも引き止めるべきだったんだろうか


次に年明けてからどこに行こうかという話になり思案の結果

ジブリ美術館に決まった。


俺がアニメ好きなのと彼女がジブリなど可愛いキャラが出てくるアニメが好きなのでそこに決まった。


会計は彼女がトイレに行ってる隙に済ませておき、それから俺達は店を出て駅前で別れた。

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