第4話 彼は御曹司

雅也は一体何処まで歩いて行くのでしょうかと考えていると、

雅也が急に立ち止まって私の方に振り向くのです。


「恵梨香、大丈夫か?」


「はい、大丈夫です」


「もうちょっとで目的地に到着するから我慢してくれな」


「はい、わかりました」


私と雅也はまた歩き出すと、私は普段ここまで歩かないので

足がパンパンになってくると、私は苦しそうな顔をしているけれど、

こんな姿を雅也に見せるわけにはいかないのでなんとか

目的地に着くまでは頑張ろうとしています。


そんな時、私は足をくじいてしまって前のめりに倒れそうな時、

雅也が私が倒れそうな所を見かけて急いで駆け寄ってくれて

私はホッとしていると雅也はこう言ってくるのでした。


「やっぱり、疲れているんじゃないか」


「ごめんなさい、心配かけさせたくなくて」


「気にするなよ、恋人同士じゃないか」


「うん」


「俺にもっと甘えていいんだぞ」


「うん、そうさせてもらいます」


私は雅也と腕組みをするとそのまま腕組みをしたまま一緒に

歩いていると、私は恥ずかしいので雅也の顔を見る事が出来ません。


「長い距離を歩かせて悪いな」


「ううん、気にしないで」


「着いたぞ」


「う、うん」


私は雅也から少し離れると、目の前には大きな建物というよりはお屋敷があって

その広さがとんでもないという感じがしてびっくりしています。


「このお屋敷は誰の?」


「俺の屋敷だ」


「雅也がここで住んでいるの?」


「そういうことになるな」


「す、すごい所に住んでるのね」


「まぁ、そうだな」


「雅也って何者なの?」


「俺は近藤家の御曹司だが、それが何かあるのか?」


「雅也って御曹司なんだね、そうなるとお金持ちでもあるの?」


「お金持ちではあるが、そこまでお金にはこだわっていないな」


「そうなんだ」


私ってとんでもない人と恋人になってしまったと思うと、急に

身体が震えてきて怖いような感覚に襲われます。


私は本当に雅也と恋人としてお付き合いしてもいいのか、

それともここできっぱりと諦めて帰った方がいいのか、

どっちなのかもわかりません。


雅也に直接聞いた方がいいようにも思えます。


「雅也、私は帰った方がいいの?」


「何だ、急にそんな事を言って、恋人なんだし、ここに居ればいい」


「私が居ると邪魔でしょ?」


「いつ誰が邪魔って言った?」


「誰も言ってません」


「なら俺と一緒に居ればいいさ」


「う、うん」


どうやら雅也は私が居ても問題ないという顔をしてて

私はホッとしているのですが、雅也の内心はよくわからないので

慎重になる必要がある。


これからここでどうするのかも気になる所ですけど、私はこれから先

どうなってしまうのでしょうか。

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