第2話 告白するのか、しないのか、悩む私

今、私の目の前には大好き人である近藤雅也さんが居るのです。


久しぶりの再会もあってお話したい事があるのですけど、

そんな事をしている場合じゃないと考えています。


そんな事を考えていたら、近藤雅也さんが私に声をかけてくるのです。


「白姫は今何をしているんだ?」


「何をしているというのはどういう事でしょうか」


「学生から卒業して今は何をしているのかって意味だ」


「その事ですか、今は特にこれといって何もしていません」


「そうなのか、それは良い事を聞いたな」


「???」


私にはぜんぜん良くわからないし、近藤雅也さんが考えている事も

わからないという状況です。


これから何かが起こるというのだけは女性の勘でわかります。


「白姫が何もしてないのなら俺の所で働かないか?」


「働くってどういう事でしょう」


「ここで立ち話もなんだから、ついてきてくれ」


「はい、わかりました」


これから何処へ行くかは知りませんけど、私は近藤雅也さんに

ついて行く事に致します。


それにしても私は告白するべきなのか、それとも告白を

しない方がいいのかで迷っている。


迷っててもしょうがないし、告白しない事には先には

進めないので困っているのです。


「白姫、しばらく歩く事になるだろうから休憩したい時は

声をかけてくれて構わない」


「そうさせて頂きます」


私は近藤雅也さんが歩き始めると私も歩いて近藤雅也さんの

後ろについて行く事にしているのです。


結局、近藤雅也さんは行き先も教えてくれないのですけど、

怪しいお店じゃない事を祈ります。


私は私で告白するかどうかを迷っているのでどうしていいのかが

未だにわかりません。


このままいくと告白をしないで終わってしまう可能性もあります。


そんな事は決してしてはいけないし、どうにかして告白する

キッカケを作らないといけないのも事実です。


今は告白しなくてもいいけれど、近藤雅也さんが連れて行こうしている

場所に着くまでには告白したいと考えております。

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