アーミーセレクト
アリエッティ
第1話 決戦準備
アーミーセレクト
様々なポジションに別れ陣地を制圧し敵を倒すアクションフィールド
そこに足を踏み入れた、新たな兵士が存在した。
「人数通り揃ったじゃねぇか!
見ない顔ばっかりだけどな」
「アンタ友達いないんだから知り合いなんかいる訳ないでしょ?」
6体6のチーム戦、連携こそ取るが個人戦としての動きが多くなる。集中して一点に寄ると、纏めて狙われやすいからだ。
「お前、オレと同じ役割か。
名前は?」
「……アラン。」
「はっはっそうか、オレはケリーだ!
足手まといになるなよ?」
敬って丁寧にって事ではなさそうだ。
まだ初戦だってのに、厄介な人と同じだな..。
『戦闘開始まで、20秒』
「アナウンスとか鳴るんだ。」
しばらく室内に待機させられて、カウントを挟んで前線に出るらしい。
「腕がなるわね..」
華奢で綺麗な女性まで、好戦的に仕上がっている。
「冷静だけど..なんか怖いな。」
体格は、疎ら。
性格や雰囲気も六通り、区別するのがとても忙しい。
『5秒前..4、3、2...』
「ゲートが開くぞ!」そうなんだ。
『戦闘開始です。』
「行くぞ若もんついて来な!」
「…はいよ。」
ポジションブラスター
銃撃戦を得意とするメインウェポン
基本的なスタイルだと思って選んだけど、まぁ先頭切るのは仕方ないか。
「思ったより攻めが少ないか?」
勝つ条件は敵アーミーを倒した数でポイントを稼ぐか、フィールドにポイントエンブレムなるモノを置いて陣地として確保するか。
「土地の量を増やすか数をこなすかって戦いになるなぁ..。」
「いいから撃ち込め、若造!」
「わかってます..」
上級者はいつもこうだ、周囲が見えず自分と同じ戦力と考え無理を言う。
「よっ!
..ダメか、避けられた。」
セットアップ用の銃じゃ飛距離も威力も大した事ないな。
「こんな事言うと凄い玄人みたいだ」
「ボサッとすんな!」「はい」
ホントの玄人に怒られた。
「顔も見ねぇでブッ放せ!」
この人ちょっとヤバい。
「さて、アタッカーが派手にはしゃいでいる間にやってしまおうかしらね」
ミオンは静かに土地を取る。
ポジションレコーダーは完全単独行動
手元の書物にデータを書き込みポイントエンブレムを落とす事で一定のフィールドを獲得する。
「思った通りだわ、銃撃戦の反対側に向かえば道はがらんどう。誰もいない場所を簡単に奪えるわ」
戦闘向きでないアーミーは策を練り、戦略を武器にする。
「派手な祭り人のお陰で苦労せず、まんまと制圧っ..と。」
隣り合うフィールドを3か所獲得し、膨大な陣地を手に入れ憂いている。人が多い場所では決して有り得ない奇跡を平然とやってのけた。
「さて、これで..」
「ブンブーン!」 「ん?」
安全圏にも弱点は有る。
居場所を、つくるものがいれば消すものもいる。二つは異なり、相入れない
「お掃除お掃除〜!」
「あの子..クリーナーね。」
ポジションクリーナー
陣地のエンブレムを消しリセットする
事前に掃除をしておけばエンブレム設置を邪魔できる。
「モップ片手にご機嫌ね!」
「あー陣地取ろうとしてるー!」
両者戦闘タイプでは無いが手元の道具は武器としても使用できる。力無き殴り合いというやつだ。
ところ戻してメインの戦場
銃撃戦の横では又変わった戦が行われていた。
「左斜め上段突き、後に分離」
「ゴチャゴチャ言わずに突っ込め!」
長物と巨躯の突攻、本来合わせて動く組み合わせでは無いがトリッキーというワードだけで手を組んだ。
「そりゃ君はいいかもしれないけど僕どうすんの⁉︎」
「そんな事後で考えろ!」
「無茶苦茶だね、どうも..」
ポジションスティンガー ティムス
リーチの長い武器で翻弄しつつ牽制する、距離を取る武器だ。
並びに大きな男はクラッシャー
直接的な突撃により強引に道を作ったり、衝撃を与えたりと勝敗を大きく分けるポジションである。
「相手は皆クラッシャーか、マジで相性悪いな。なんでここいんだろ?」
「オレもここにいるぞっ?」
「..うん、知ってるよガッツ。
敵もこっちに来てるんだけどね」
「おぉそうだ、では行ってくる!」
「いや、だからさ..。」
話を聞かず目の前の似たような岩のような男に激突していく。こちらと違い相手側にはもう一つ岩が、それは容赦なく残りの華奢な身体へ飛んでいく。
「全く..勝手だよな」
「破壊破壊!
ワンポイントゲットォ...!」
「ホールドスラッシュ」
槍の先端が避け、軟体動物の足の様に華を咲かせて広がる。
「何だコレェ!?」
かつて槍だったそれは大きな身体を掴んで捕らえ、拘束する。
「悪いね。
こっちの勝ちだわ..分離!」
持ち手から先端が切り離され、男を捕らえる華型のまま砲丸の如く飛ばされる。数秒経つと華型は棒と繋がり元の形を取り戻す。槍の先端には今までの男の姿は無かった。
『ティムス
敵アーミー撃破、1ポイント獲得。』
「運が良かった。
..ていうかしんど、何コレ?」
「おい、ティムスの野郎に先越されたぞ、急げ!」
「..はい、何で急ぐんだよ。」
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