横濱パルチザン! ーー異世界にいるうちに日本が占領されたのでテロリストになることを決めました

青猫兄弟

梗概(あらすじ・ネタばれ有)


 中西翔吾は、異世界の人間に誘拐されたのち、苦難を乗り越え魔帝国再興を手助けした英雄である。

 彼の元に、日本が汎ユーラシア連邦の特別自治区として支配されるようになったという報せが届く。

 魔帝の許可を得た彼は、魔帝国の仲間を連れて、故郷横浜に降り立つ。横須賀市中央部に落ちた核ミサイルの影響で、横浜中心部も人のいない廃墟になっていた。

 青葉若菜という少女に案内された翔吾達は、そこで抵抗運動をしている横濱パルチザンに合流する。


 翔吾は義理の妹・砂羽を助けるため、魔帝国に借りた堕天肢ルシフェル・ノワールという二足歩行兵器を駆使して、連邦軍との戦闘を開始する。

 結果、砂羽とその婚約者・劉海賢を捕虜扱いとはいえ保護することに成功する。若菜も含め、横須賀市中央部にある爆心地を見に行くなど交流をしながら、少しずつ距離を縮める四人。

 しかし結局は、戦争を終わったものとする砂羽や海賢と、独立を取り戻すまで戦うべきだと考える翔吾は対立し、二人はまた汎ユーラシア連邦に帰ってしまう。

 ルシフェルを駆る翔吾は、アメリカからの大規模な軍事支援物資上陸作戦を成功させるなど、その圧倒的強さで運動を活性化させる。

 しかし、異世界の人間の帝国から天肢ミシェル・ブランが連邦軍に貸し出され、劉海賢がそのパイロットになると、その力の前に抵抗運動側は追い詰められていく。

 窮地に陥った北海道臨時政府を救うため、翔吾は渡島半島北部でミシェルの迎撃にあたる。かつてミシェルに取り込まれてしまった翔吾の恋人ラミィに魂を預けた海賢の前に、次第に圧倒されていく翔吾。そこに唐突に打ち込まれた核ミサイルの光から海賢を庇い、翔吾は行方不明になってしまう。


 どこをどう彷徨ったのかもわからないまま、唐突に現れた横浜ランドマークタワーを目指し歩く翔吾。前から走ってきた車には、砂羽や海賢、若菜の姿が。翔吾は、無事に横浜の仲間の元に帰るのだった。

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