どこにでもいる僕

独。

静かな夜に独り、鳴く

2月14日、夜。独り身の僕には地獄としか呼べないこの日を「バレンタインデー」と呼んでいる。23歳の僕からすると昔話を話している気がして嫌気がさすが、これでも高校生の時はモテたのだ。(悪あがきに聞こえるからやめた方がよかったな)高卒でニートの俺には出会いも無く、そもそも出会いがあっても無理な地位に落ちてしまった。

「ピッ、~円になります」この言葉を狂ったように言うバイト、コンビニ店員をしている。デートのついでに飲み物を買いに来たであろう【番】達がタピオカミルクティーを買って行く。


人が作り上げたこの静かで冷たい昼に今からナニをしに行くのかはしらないがそれらと同じ時間に僕は僕を優しく撫でた。

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