今日子の教室。






「今日子おはよう。」


クラスメイトの宮島紗英が話し掛けて来た。




「あ、おはよう紗英。」






「ねー、犬飼いだしたんでしょ?


見たいなー。」






「じゃあ今度連れてくるね。」






「いやいや、無理でしょ!!


天然か。」








今日子は少し黙った後。


「あ、そうか…」






「そうだよ、学校には連れてこれないでしょ。」






「そうだよね、まだちっちゃいからこんな遠くまで、連れてこれないや。」






「そっちかよ、


ていうか全然分かってないじゃん…


もう兎に角学校には、絶対に連れて来ないでね。」






「えーじゃあ見れないね。」






「うん、見れないね…


じゃあなくて遊びに行くよ。」








「うん、分かったー


面倒臭いけど遊びに来てね。」






「今日子…


あんた友達なくすよ…」






「え、なんで?」








その時チャイムが鳴り先生が入ってきた。




「ほらー、席につけー。」






紗英は席に戻った、


今日子は今の会話を全然気にしていない様子で前を向いた。

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